コンパウンド アーチェリー チューニング
201709本日9/26は統計的に台風襲来の回数が多いさて、今回はグレッグ・プール氏による【ラインチューニング】の動画を日本語に翻訳したので、その内容について皆さんとシェアしたいと思います。グレッグ・プール氏グレッグ・プール氏による動画はこちら(掲載許可済)→https://www.youtube.com/watch?v=JFEIDYKcDSs【ラインチューニング byグレッグ・プール氏】これから紹介するのは、私が10年くらい前から行っているチューニング方法です。魔法のチューニング法というようなものではないのですが、最も簡単で分かりやすいファインチューニング方法だと思います。このチューニングで達成されるのは、自分にとって最もforgiving(forgiveというのは「許す」とか「咎めだてしない」という意味ですが、この場合はシューティングの技術のミスというか誤差に対して寛容であるという意味合いです)なセッティングです。これまで私だけだでなく、私の周りのいろいろなコンパウンドシューターにもやってもらいましたが、上手くいっています。その中にはジェシー・ブロードウォーター(ターゲット、フィールドの両方で世界チャンピオンになったことがあるトップシューター)やチャック・クーリー(3Dのトッププロ)もいます。チューニングの際には、矢(羽根付)、スタビライザーなどは実際に試合で使うのと同じセッティングのものを使用します。20ヤード(18m)で羽根付の矢とベアシャフト(羽根を貼っていない矢)を射ち、的中位置をチェックしてください。羽根付の矢とベアシャフトが同じところに刺さる(図01)ように弓を調整します。以下のような要素を調整すると良いでしょう。距離は60ヤード~100ヤード(54m~90m)で、自分がストレスなく射てる最も長いl距離で行ってください。長ければ長いほど良い(違いが分かりやすい)のですが、無理して長い距離を射ってもデータが取りづらいだけなので、自信を持ってゴールドに当てられる距離で行うことをお勧めします。・的の準備的を裏返して真ん中あたりに絶縁テープ(19ミリ幅のビニールテープ)を水平に貼ります。水準器で水平になっておるかどうか確認することをお勧めします。・手順テープを狙って射ちグルーピングのデータを取ります。テープの上をドットが水平に動いている分には気にしなくて良いです。ドットが上下にずれないことが重要です。①1エンドに6~8本射ち、グルーピングの上下のばらつきをチェックします。左右はどんなに離れていても構いません。明らかに撃ち方が悪かった射、エイミングがずれていた射はカウントしないこと。自分の本来の射ち方ができた矢のみカウントしてください(図02)。②レストの上下調整ネジを1/8回転だけ回して上に動かして、同じように6~8本射ってグルーピングの上下のばらつきをチェックします(図03)。*上下どちらに動かしたらグルーピングが小さくなるかは、この時点では判断できないので、どちらかに自分で決めてください。*グルーピングが広がった場合(図04)は、レストを①の状態に戻して反対方向に1/8回転調整します。③グルーピングが小さくなった場合は、さらに1/8回転上に調整して射ち、グルーピングの上下のばらつきをチェックします。④矢が的上で水平に一直線に並ぶ(図05)ようになるまで調整とグルーピングのチェックを続けます。一直線に並ぶなんて一部のトップレベルのシューターだけが出来るだけと思う人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。14歳の少年にもできます。明らかにうまく射てなかった矢を除外することがポイントです。マイクロ調整機能が付いていないレストの場合はどうするか?‥‥‥的を裏返してビニールテープを垂直に(水準器を使用すること)貼り、上下方向のチューニング同様にテープを狙って射ちグルーピングをチェックします。今度はサイトが上下に動いても気にしないで良いので、垂直に貼ったテープからドットが左右にずれないこと。※矢がテープに中らないようにサイトの左右を少しずらしておきましょう①1エンドに6~8本射ち、グルーピングの左右のばらつきをチェックします。上下はどんなに離れていても構いません。明らかに撃ち方が悪かった射、エイミングがずれていた射はカウントしないこと。自分の本来の射ち方ができた矢のみカウントしてください(図06)。②レストの上下調整ネジを1/8回転だけ回して左に動かして、同じように6~8本射ってグルーピングの左右のばらつきをチェックします(図07)。*やはり左右どちらに動かしたらグルーピングが小さくなるかは、この時点では判断できないので、どちらかに自分で決めてください。*グルーピングが広がった場合(図08)は、レストを①の状態に戻して反対方向に1/8回転調整します。③グルーピングが小さくなった場合は、さらに1/8回転上に調整して射ち、グルーピングの左右のばらつきをチェックします。④矢が的上で垂直に一直線に並ぶ(図09)ようになるまで調整とグルーピングのチェックを続けます。ラインチューニングが完了したら、20ヤード(18m)に戻ってサイトを合わせてからベアシャフトを射ちます。この段階では、ベアシャフトは羽根のついた矢と同じ位置にささらないでしょう。ベアシャフトが刺さる位置はどこでも構いません(図10)。この時のベアシャフトの位置がファインチューニングができている状態を示すレファレンスポイントです。私の場合は羽根付の矢がまん中に当たった時、ベアシャフトは4時方向の10点ライン際(図11)に刺さります(あくまで、グレッグ・プールさんの場合ですので、みなさんがこのようなベアシャフトの位置関係になるべきということではありません。)このレファレンスポイントは、ラインチューニングした時と同じ弓(引き尺、ピークウエイトなども同じ)、同じスタビライザーセッティング、同じ矢の組み合わせで射っている限り有効です。つまり、20ヤード(18m)でベアシャフトを射てばファインチューニングされた状態からセッティングがずれていないかどうかチェックすることができるのはもちろん、もしずれていた場合でもベアシャフトがレファレンスポイントに刺さるように調整することでファインチューニングの状態を回復することが可能になるのです。遠征先で弓の状態を確認する時、しばらく射っていなかった弓の状態を確認する時、20ヤード(18m)でベアシャフトを射ってみればチューニングが合っているかどうかすぐにわかるということです。弓、スタビライザー、矢の要素のいずれかを変更した場合にはラインチューニングをやり直して新たなレファレンスポイントを見つける必要があります。また次回のブログをお楽しみに~Category: 検 索2020.JulCopyright(C) All rights reserved by SHIBUYA ARCHERY CO., LTD. 弊社WWWサーバーが提供する情報・画像等を、権利者の許可なく複製、転用、販売などの二次利用をすることを、固く禁じます。 アーチェリーの威力はどれくらいでしょうか?事故は? 過去の事例と防止策をまとめました。 アーチェリーで使われる弓は複数の種類に分けられます。弓について説明します。  いわいるアーチェリーの弓です。日本では一般的に普及しているタイプです。弓の前についている棒(下側)をスタビライザーと呼びます。その他の弓の名称については以下の通りです。沢山あるため分かりづらいですが、基本的にはだけで十分です。  ベアボウはリカーブボウと使用する弓は同じもので、サイトとスタビライザーが無い状態を言います。スタビライザーなどを付けると重くて耐えられないため、初心者のうちは、まずベアボウで練習することが多いです。 コンパウンドボウはリカーブと大きく言うと以下の点が異なります。リカーブと比べて道具も異なるため、かなり勝手が違います。また、世界的に普及している弓です。 アーチェリー競技で使われている弓にはリカーブとコンパウンドの二種類があります。 リカーブはいわいる、滑車が付いていないタイプの弓で、コンパウンドは滑車が付いているタイプの弓です。滑車の有無が大きな違いではありますが、他にも大きな違いがあります。代表的なものですと、があります。ちなみに日本ではコンパウンドボウのユーザーは少ないですが、アメリカですとハンティングなどで使う人が多くいます。日本のようにリカーブが多い国は世界的に見ても珍しいです。 原則的にどちらでも良いですが、どちらを使うにしても経験者が身近にいるほうを選びましょう。身近にいるのであればコンパウンドでも良いですがユーザーが少ないためリカーブのほうがオススメです。 なぜか耐久性のテストでiPhoneが選ばれることが多いiPhone。アーチェリー(コンパウンド弓)で狙った動画です。  今度は西瓜です。リカーブ弓とコンパウンド弓での比較です。 タイの選手が70m先からリンゴに当てた動画です(1:30ごろ)以上、動画で分かる通り、「調べてみましたが、軽傷から死亡事故までありました。 5月19日,長野県上田市の市自然運動公園上田アーチェリー場で,高校3年の女子生徒(17))にアーチェリーの矢が刺さる事故が発生した。何も知らない人から見ると、矢取りの時点でそもそも矢を放っているのがおかしいでしょ、となりそうですね。ですので、怒るべくして起こった事故とも言いますし、実際に私のいたアーチェリー部もこのような横着をしてしまうことは少なからずありました。(事故は起きてませんが) 同級生の矢が額に、アーチェリー練習の高2重体4日午後4時45分頃、東京都目黒区目黒2の目黒区勤労福祉会館アーチェリー場で、都内の高校2年の男子生徒(17)の発射した矢が、高校2年の男子生徒(16)の額に刺さった。同署幹部によると、2人は同じ高校の同級生で、この日は午後4時20分頃からアーチェリーの練習を始めた。事故当時、アーチェリー場には2人しかいなかったという。矢が刺さった男子生徒は、アーチェリーを発射する場所と的を結ぶ通路付近に倒れており、矢を発射する場所からは数メートルしか離れていなかったという。同区によると、アーチェリー場は同日午後、一般向けに開放されており、事前に講習を受けて登録していれば誰でも利用できたという。全く笑えない冗談ですので絶対にやめましょう! 全国アーチェリー連盟に安全のためのルールが記載されています! 十分に見てください。(引用元;http://www.archery.or.jp/federation/regulation/safty/2011年5月29日安全確保はアーチャー全員が守るべき最大のマナー・義務です2009年4月16日 すべての会員(選手・役員)・愛好者は危険防止に関して相互に連帯をとり、次のことを守り、その防止に努めなければなりません。日常から事故防止と安全に関しての習慣を定着させることが安全指導の基本的な考え方といえます。競技スポーツとしてのアーチェリーを通じて私たちは、相手を誠実に思いやり、尊敬し、真剣に競技して、よきアスリート・心豊かな人間になることを目指します。  2010年11月1日アーチャーがこの「安全規程:マナー」を守れば、すべての人にとってアーチェリーはより安 全で楽しい競技になるものと信じます。しかし、一部の不心得アーチャーが競技会や練習場にお いてこれを無視し、他者の迷惑になることをした場合は、懲戒という意味で、運営責任者・管理 者により、競技出場の中断(失格)、一定期間の競技会出場停止、施設への立入禁止等の厳しい 措置を検討いただきたい。これは、多くのアーチャーが「安全規程:マナー」を守って競技や練 習に臨んでいるからです。正しい行動を取るアーチャーの利益を守ると言う観点から、審判員・ 競技役員・射場管理者等の指導的な立場にある方は、この問題に取り組んでください。 アーチェリーはゴルフと同様に、採点は基本的に自己申告であり、審判員が立ち会わなくても 競技は成立します。これは、アーチャーの一人ひとりが「競技規則」と「安全規程:マナー」を 守り、誠実にプレーしているから可能なことです。これに加えて、本連盟の定める「理念・行動 指針」を十分に理解の上、全てのアーチャーがより安全にアーチェリーを楽しめるよう願うもの です。 最低限ですが、の二つを守れば、ほとんどの事故は防げます。アーチェリーに冗談はいりません! 真面目に取り組みましょう!