弓道の射法八節、会に続く第7項目の離れは、会での詰合いから伸合いに移り、心、気が共に充実したところ「彀(やごろ)」で、気合の発動によって体を中心から左右に割り開いて発射させることをいいます。弓道での離れは、会の伸合いが極限状態になった彀(やごろ)の瞬間に矢が放たれることを指します。また、離れとは絶好の時機に自分で離すことが大切になります。これは、練習の積み重ねによって、初めて彀を体得できると言われています。また会と離れは一体不離のもので、仏教の会者定離(えしゃじょうり)という言葉からきていると言われています。このように、離れは会の延長であり、会は引分け、引分けは打起こし、打起こしは弓構え、胴造り、足踏みと射法八節の各過程をしっかりと正しく行なうことで、正確な離れを得られるようになります。会から離れは、実際に弓射完了の静から動への瞬発的な動作になりますが、これは、力と伸合いと気力のバランスが最高の状態で充実したときに発射される瞬間が「自然の離れ」として、理想とされています。離れは自然に離れないといけないという教わり方をされてしまうことがありますが、離れは自然に出るものではなく、離れを出すための働きかけが必要となってきます。自然な離れというのは、外見上不自然に見えないようにするということで、最初のうちは特に、離すための技術も必要となってきます。まずは、弓手(押手)で離れを誘うということを覚えることが大切になってきます。理想的な自然な離れを習得するためには、弓手(押手)で離れを誘うようにすることが大事になりますが、この時に、多くの人に弓手が上がってしまうという射癖に悩まされることがあります。弓手が上がる原因のひとつとして、会の際に、腕と肘を使っている場合があります。これでは、大きく引分けができなくなってしまいます。また、弓手の伸びが充分でなく、押しができていないといったことも考えられます。正しい離れを呼ぶためには、腰を中心にして、弓の中に体が入り、体と肩が充分に働いている状態にすることが重要です。弓構えから正しい胴造りを取って、残身まで動かさないという意識を強く持つことが大切になります。肩の力だけで弓を引いていることが多く見られるので、胸の中筋から左右対称に力を入れる意識も必要になってきます。そして、胸の中筋、手の内、妻手前腕の三か所を基本に力を入れるように意識すると、肩に余計な力が入らないことがわかると思います。また、息合いも大切になります。離れでは丹田を強く意識して呼吸を行ない、離れのときの状態は、吐く息となっています。常に動作と息合いとのバランスを意識して前後の動作と連動させて、修正していき、少しずつ改善、修正を繰り返して、弓道の上達を目指していきましょう。 また、弓手の伸びが充分でなく、押しができていないといったことも考えられます。 正しい離れを呼ぶためには、腰を中心にして、弓の中に体が入り、体と肩が充分に働いている状態にすることが重要です。 原因:弓手肩が上がっている. 弓道で定番のこのフレーズ、果たして明確にイメージできているでしょうか? この感覚をつかめば、的中率で7割を切ることはなくなります。 今回は、下筋をイメージする方法についてお伝えしたいと思います。 的中率9割超えを目指す人のために弓道上達法を教えるサイト 弓道において、離れはもっとも習得が難しい技術の一つと言われている。なんでも無意識の世界で行われていることなので、意識して改善するのが難しい。今回は弓道で鋭い離れを出すコツを紹介する。目次(クリックで飛びます。)弓道で鋭い離れを出すために必要なのは会での詰め合い伸び合いだ。しかしこの2つの概念は抽象的で初心者にはわかりにくい。そこで初心者にもわかりやすいようにかみ砕いて説明しようと思う。詰め合いはすごく簡単にいうと筋肉ががっちりハマること。頭と両肩、弓と弓手、かけと弦の3点で十文字を形成した状態を三重十文字と呼ぶが、この状態がバッチリ完成し、肩や背中、肩甲骨、首筋、脚、腰など体の筋肉すべてががっちりハマることだ。というと抽象的すぎるか。要は弓をしっかりと矢束分引ききってももうこれ以上引けない状態まで行ったときに、離れに備えて全身の筋肉をある程度緊張させ、矢を発射させる砲台となる体を安定させること。これができていなければ離れの衝撃に体が耐えきれずに崩れてしまったり、緩んでしまったりする。そのため、詰め合いで大事なのは両肩や肩甲骨、腰や足などの筋肉を会の形でガチッと決めて、動かないように安定させることだ。伸び合いは糸を引っ張るイメージをしてもらえればわかりやすい。糸の両端をつまんで左右反対方向に引っ張ると、糸はピーンと伸びた状態になる。このとき糸を引っ張っている指はそれぞれずっと左右に力を加え続けているはずだ。指の力を抜く、または力入れるのを一瞬でもやめるとその瞬間糸は緩む。弓道の会の状態はまさにこの糸と同じ。引き分けのとき、弓手は的方向、妻手は的と反対方向に向かって力を加えていると思う。しかし引ききって会に入ったからといって一息ついて力を加えるのをやめてしまえば、そこで糸が緩むのと同じことが起き、弦が緩んでしまう。左右にピンと張った糸が緩んだり、ピンと張ったりを繰り返せば不安定になるのは想像できるだろう。弓を引いて会に入ったときもこれと同じ。引ききったことで気を緩めるなり、会に入ってから狙いを定めようとするなりして一瞬でも的方向の力 = 伸び合いを緩めてしまうと、不安定な会になって的中が安定しない。つまりただし、糸を左右に引っ張る例と同じように、左右に力を加え続けても見た目は変わらない。それを無理やりもっと引こうとして詰め合いの形が崩れてしまえば本末転倒。あくまで弓を引ききってしっくりきた体の状態 = 詰め合いを保ちながら左右に力を加え続けるのが正しい伸び合いだ。以上、説明したような詰め合い伸び合いができれば鋭い離れが出るようになる。逆にダメなのは手先に力を入れて離すこと。弓手の押しで離れを誘発しようとしたり、妻手のひねりを緩めたり強めたりすることで離れを誘発しようとするのは典型的なダメな例。妻手の強い初心者の指導上、弓手の押しで離れるように指導することはあるが、本来は左右均等な力で、かつ手先には力を入れずに離れるのが正しい。人の力の構造上、体の中心により近い部分ほど強い力が入っていて、手先に行くほど力が弱くなる方がもっとも効率よく力が伝わるため、鋭い離れにつながる。手先に力が入ってしまい、妻手で離れを誘発するような離れ方をすれば離れの瞬間に必ず緩む。弓手の場合も同様だ。胸背中→肩→肘、という順番に力を伝え、肘を起点に離れが出ると鋭い鋭い離れができる。これは経験していくうちに感覚がわかるようになると思うので、すぐにできなくても意識して練習していくといずれできるようになるはずだ。鋭い離れには色々な表現がある。一番わかりやすいのがだと思う。伸び合いのところで説明した通り、鋭い離れのコツは、糸がピンと張った状態を作るために会で左右に力を加え続けることだ。また有名なのがこれは離れること。それくらい自然な離れが理想ということだ。また、これは会の状態で全身の力で伸び合いをして、最終的に気合いを発露するような感じで体の中心から離れることを言っている。以上描写したような鋭い離れができると非常に気持ちいいし、的中にも有利だ。とはいえそのような離れは一朝一夕で身に付けられるものではない。鋭い離れは弓道の永遠の課題だと思って日々上達させていくといい。習得が難しい離れだが、この離れをまっすぐ出せずに悩んでる人も多いと思う。興味がある人は購入を検討してみてほしい。おまけ 細身の女性に多いと言われる猿腕。 弓道に猿腕は有利という意見と不利という意見が混在する。 しかしそもそも猿腕の人は教科書通りに弓を引けない。 まず猿腕の人は猿腕用の弓の引き方を覚えないと ...引き分けや会で弦がかけの溝(弦枕)から外れて矢が床や矢道に落ちてしまう現象のことを空筈と呼ぶ。 空筈が起きるとものすごい弦音が鳴って矢が変な場所に落ちることに加え、顔や腕を払うため、痛くて恐怖心抱きや ...弓道において、緩み離れは早気と同じで直りにくく、弓道3大射癖の一つとされている。 離れで緩んでしまうと、矢はかなり変なところに飛んでしまうと、まったく的中しなくなるため、弓道が楽しくなくなってしまう。 ...弓道で初心者に多いのが離れで顔や腕を払うこと。 通常弓を引くと、弦は弓の右側を通る。 そのため、顔や腕には当たらない。 しかしうまく引けてない初心者の場合、弦が弓の右を通らずにまっすぐ戻 ...ビクは早気の人が無理やり会を持たせようとして起きる射癖のこと。 体が勝手に離れを出そうとするのを頭で無理やり止めている状態。 また暴発はビクによって起きることもあるし、ビク以外が原因で起きることもある ...2019/2/42018/11/112018/12/162018/12/252018/10/28kyuudouq高校の時に弓道部に入り、弓道を始める。 弓道の奥深さにのめり込み、本や掲示板で知識ばかりつけまくる。 その知識を共有しようと思い、サイトを立ち上げました。 Copyright© 弓道9 , 2019 All Rights Reserved Powered by 弓道において、離れはもっとも習得が難しい技術の一つと言われている。 なんでも無意識の世界で行われていることなので、意識して改善するのが難しい。 今回は弓道で鋭い離れを出すコツを紹介する。 弓道の段位の正式名称・合格率・年齢制限他; 弓道の段位と年齢制限について; 弓道の段位の合格率について; 弓道段位の正式名称; 弓道の審査料金; 弓道の昇段審査に合格するには; 弓道雑学. 当弓道コミュニティで主催する稽古会50回以上。 講演内容.