ドラマ『連続殺人鬼カエル男』工藤阿須加 インタビュー,映画、dvd、海外ドラマ、ショートムービーなどの紹介から、インタビューや記者会見まで、最新ニュースを動画もまじえてレポートする、こだわり映画ファンのためのエンターテインメント・サイト
工藤阿須加「小さい頃から自然と追いかけていた」理想は父・工藤公康 鴇田 崇 20年02月11日10時49分 この記事は3分ぐらいで読めます。 工藤阿須加(くどうあすか)さんは、2012年「理想の息子」で俳優デビューし、俳優として評価され、2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公の弟役や多数のドラマや映画で活躍しています。. 工藤阿須加 (くどう・あすか) 現在放送中の大河ドラマ『八重の桜』。偉大な兄(西島秀俊)、型破りな姉(綾瀬はるか)の背中を見ながら育った末っ子・山本三郎を演じるのが、俳優・工藤阿須加だ。
工藤阿須加が現在放送中のドラマ『連続殺人鬼カエル男』(関西テレビ)で主演を務めている。原作は中山七里氏の同名小説。工藤は猟奇的な殺人事件を捜査する新人刑事役を好演している。原作や脚本から「重厚感と緊張感」を感じたという本作の撮影はどのような思いで臨んだのか。理想の男性は、父で福岡ソフトバンクホークス監督の工藤公康氏とも語った彼の思いを聞いた。【取材・撮影=鴇田崇】 重厚感があり、緊張感もあり、展開もスピーディー。センシティブな内容もふくまれていて、しっかりと準備をして役と向き合わなければいけないと思いました。 純粋で素直に感じたまま行動する人間だと思います。彼の中に大きなトラウマがあると知り、同じような経験はないですが、自分なりに近い経験を思い出しながら、その時に感じた思いや辛さを古手川に近づけていけるかを考え芝居していました。工藤阿須加 古手川は考えるより先に行動してしまうタイプのまっすぐな性格で、そこは自分にもある部分なので共感できました。 父親です。男としても、父親としても、ジャンルは違うけど、尊敬しています。 男として気づけたのは、僕が働き始めてからです。働いて家族を養うということがどれだけ大変なことをしているのかって、結果を残すということはどれだけのことだったのかと、思い知るような感じでした。小さい頃から、自然と父親を追いかけている自分はいた気がします。 ありましたよ。いい環境で何不自由なく育ててもらった半面、辛い経験してきたということもあったので、絶対オレは親父みたいにはなりたくないと思っていた時期もありましたが、いつの間にか尊敬するようになっていました。素直に今自分が目指すものが自分の父親ですと言えるので、それはいいことだなって思っています。 この「連続殺人鬼カエル男」は重厚感、緊張感があり、かつ展開はスピーディーなドラマになっています。内容もセンシティブな部分はあるのですが、そこにすごく気を張ってみようとは考えずに、少し楽な気持ちで観ていただけたらなと思っています。期待してください。工藤阿須加放送局:カンテレ 毎週木曜日 24:25〜24:55(関西ローカル放送)ヘア&メイク:SHINYA(Primal art)MusicVoice(ミュージックヴォイス)の公式アカウント。自社撮影の写真を掲載しています。
現在放送中の大河ドラマ『八重の桜』。偉大な兄(西島秀俊)、型破りな姉(綾瀬はるか)の背中を見ながら育った末っ子・山本三郎を演じるのが、俳優・工藤阿須加だ。姉・八重が「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれるようになった所以は、三郎の存在にあった。鳥羽・伏見の戦いで負傷し、その後命を落としてしまう運命にある三郎。ドラマ本編でも、いよいよ彼の人生のクライマックスが訪れようとしている……。「見ています。凄く光栄なことというか…本当にありがたいなと思うんですが、オンエアを見るたびに、“本当に自分が出ているんだよな?”っていう気持ちも出てきて(笑)。見れば見るほど、感謝の気持ちで一杯です」「何よりもセットに驚きました。時代劇に出るのが初めてだったので、セットを見た時は感動しました。あとはこれから撮影する戦のシーンも楽しみです。映画『悪の教典』に出演した時は、銃で撃たれて死んでしまう役どころだったので、爆竹を身に着けていました。あの時も驚いたんですけど、戦で大砲や拳銃がドンパチと爆発するシーンは、きっとびっくりすると思います」「最初は武士らしくない、情けない男だったと思います。型破りの姉・八重がいて、尊敬出来る兄の覚馬がいるという環境の中、自分のやりたいことが出来ないでいる。そんなもどかしい姿にとても共感しました。三郎は、一人前の会津藩士になることを夢見て鍛錬に励んでいくので、三郎がどんどん一人前になっていく流れは凄く意識しました」「そうですね。自分の意見を言いたいけど、思うように言えなかったりする気持ちは凄くわかります。目上の人に対して意見を言うって、難しいことじゃないですか。僕の場合も、なかなか父親に対して意見を言えないことがありました。自分の家族と、山本家の感じが似ている部分があって、そこは共感出来ました」「所作や着物に関してはあまり苦労しませんでしたね」「はい。ふとした時に着てみたりしました。足は痛いんですけど、その時代に近い生活をするだけで、何か変わるかもしれないと思って。苦労したのは会津弁。“ズーズー弁”って今まで聞いたことがなかったので、難しかったです」「先生から教わったり、音源を聴いてみたり。僕の周りに福島出身の子がいるんですが、その人曰く、ドラマで話しているような言葉づかいは、今はしないそうなんです。そりゃあ難しいはずだわ…って改めて思いました(笑)」「ちょっとしたところに濁音が入るところ。普通の言葉では言わないところが濁って発音される部分が難しいですね。気づいたら、濁音を抜かして喋ってしまうことがあったりして」「そこまで苦労しませんでした。関西出身じゃなくても、関西弁を聞いていると、なんとなくイントネーションが移ったりするので、イントネーションは気にならなかったです」「実際に福島を訪れたり、京都にある八重や三郎のお墓に出向きました。行ったから何が変わったとは言えないんですが、その空気に触れるだけでも違うんじゃないかと。この土地で三郎は生活したんだな、この土地で三郎は命を落としたんだなって。言葉では言えないんですが、その空気や雰囲気を感じ取りたいと思ったんです」「全く知りませんでした。八重の夫である新島襄だけは、同志社大学を設立した人として認識してたんですけど…三郎だけじゃなく、八重すらも全然知らなかった。僕の大河ドラマのイメージって、坂本竜馬や平清盛みたいに、名を轟かせた人が主人公というイメージなんですよ。だから、『八重の桜』という題材を聞いた時は、全く聞いたことがなかったぶん、逆に興味が湧きました。どういう人なんだろう? とイチから調べるのが楽しかったですね」「全部見ている訳ではないです。見たり見なかったりですね。僕の友達もそうですけど、僕らの年代って日曜の20時に自宅にいないことが多いので、見れなかったりすることが多いと思います」「まずは、時代が面白いというところ。幕末って、激動の年じゃないですか。その変動模様だけでも凄く面白いんじゃないかなぁと。あとは、什の掟の教えについて。“ならぬことはならぬ”、やっちゃいけないことはやってはいけないっていう、当たり前の事なんですけど、改めて気づかされることがたくさんあります。僕が言うのもおこがましいんですが、そういう当たり前の部分を感じてもらえればなと思っています」――三郎は、19歳で「鳥羽・伏見の戦い」で傷を負い、命を落としてしまいます。その三郎の意思を受け継ぎ、八重は三郎の名を名乗って、戦場に赴く。工藤さんが演じる三郎の思いを、綾瀬さん演じる八重が引き継ぐ形になるんですよね。「いやぁ…本当に…。凄い人を演じているんだなと思います」「ちゃんと三郎を背負えているといいんですが。もしかしたら後ろで“全然背負えてないよ!”って、僕を殴っているかもしれない(笑)」「八重さんは、三郎のことを本当にかわいがっていました。そんな弟が藩士として、夢だったお役目を務めるけれど、死んでしまう。八重さんにとっては、凄く悔しいことだったんだろうなと。こればっかりは僕達には想像しがたいことだと思います。三郎の死が、八重さんの決意に繋がるじゃないですか。八重さんと三郎は本当に切っても切れない関係にあると思います」「はい。僕も姉ちゃんって呼ばせてもらってるんです。凄くいい雰囲気の中やらせて頂いて。撮影の合間も何気ない話ですが、話をしたり。綾瀬さんだけでなく西島さんもそうです。とても親近感を持って接して下さって、僕の緊張をほぐしてくれてるんです」「う~ん、意外と大丈夫でした。もちろん緊張はしてたんですけど、本番になっちゃえば緊張をする暇もないし、緊張する意味もないというか。緊張しすぎて萎縮しちゃうのはもったいないじゃないですか。だから、なんだかんだ…あまり気にしなかったですね(笑)」「そうなんですかね(笑)」「志したというか、お芝居に興味があったのは、小さいころからです」「いや、小学生の学芸会です」「人に見られるのが好きだったんです。注目されるのがとにかく大好き。それで、学芸会で人前に出るのが面白いと思っていました。でもスポーツも大好きだから、ずっとテニスをやっていて。二十歳になる前に、父から『おまえももうすぐ大人になるんだから、自分の将来をどうするのか決めなさい』と言われたんです。テニスで行くのか、それとも他の道に進むのか。それで僕なりに色々考えて、役者の道もありなのかなと思いました」「そうです」「いやいや、小さい役ばっかりやってました(笑)。別に主役に興味がある訳ではないんですよ。注目されることが快感なんです。テニスの試合でも、自分のプレーを観客が見ていることが気持ちよくてしょうがない。そこでバシッと決めれば、更にかっこいいじゃないですか。まぁ逆に負けちゃった時はかっこわるいけど、そのスリル感もいいんです。だからアウェーであればあるほど、楽しいと思えます」「アウェーの中で、もしも勝っちゃたりしたら“ざまあみろ! どんなもんだ!”って思います(笑)。僕以外、みんな敵っていう環境でも全然気にしません。もちろんホームの試合のほうが、仲間がいて力強い面もあります。でも、孤独な中で闘っているうちに、いつのまにか敵を応援していた観客が自分の味方に変わるかもしれない…それって最高ですよね」「割り切りすぎなのかもしれないですけど(笑)」「う~ん、体力という面では、役者とスポーツは全然違うかなと思っています。そのことは、初めてお芝居した時にわかっていたので、大河の現場では、こういう体の使い方をすればいいんだなと、自分なりに気遣いながらやれました。なので、敢えて体力づくりをしたことはないですね。共通する部分といえば、瞬発力と判断力ですかね。スポーツって、対戦相手の状況を見て咄嗟に動きますけど、役者も相手のお芝居を受けて返すじゃないですか。目の前で起こったことを判断して、すぐに返す。このふたつは共通している部分だと思います。そういう意味で、スポーツをやっていてよかったなと思います」「セリフが勝手に出たことはないですけど、身体が勝手に動いたことはあります。それは三郎になり切っていたからかもしれないです」「日に日に新しい変化があり、学ぶこともとても多くて…自分なりの考えを現場に持って行って、それがよかったり悪かったりを繰り返す日々です。変化だったり、成長出来た部分がどこかはわからないけど、三郎を演じて学ぶことはとてもあります。やればやるほど、感じるものがあって…もちろん後悔もするんですけど」「現場で試すのが一番だと思います。そこで試したことを注意されるかしないか、本番でOKが出るか出ないか。それで僕は判断します。家に帰ってここがダメだったのかなとイメージする時も少しはありますけど、どんなに家で考えても、それが現場で出来なかったら意味がない。だから、変に考えすぎることだけはしないですね。もう、次の日に備えて寝ます(笑)。まだ役者としてスタートしたばかりだし、今はまだ考えすぎないほうがいいのかなって思ってるんです」「正直、自分って割り切り過ぎなんじゃないか!? - -
朝の情報番組「Zip」のパーソナリティーも務め、幅広い世代の方に注目されています。
って思うこともあるんです。でも……まぁ、いっか! と(笑)。この先ずっと何年も考えなさすぎるのはマズイと思うんですけど、今はこのスタンスでいきたいです。これが吉と出るか凶と出るか…もしも凶が出たら、その時に考えます(笑)!」NHK総合 毎週日曜夜8:00~、BSプレミアム日曜夜6:00~放送中! 再放送は、NHK総合にて、毎週土曜 午後1:05~。