kitaike art schoolコラム 想像力と創造力 kitaike art school運営の宇山です。かなり冷え込んできましたね。生徒の皆さん、この時期は風邪をひきやすいので注意が必要です!! 今回のブログは子供たちが、思考における想像力と、新しいものを生み出す創造力の大切さについて解説しました。 この記事に辿り着いたあなたなら「創造力とは何か?」あるいは「創造的な思考能力を高めたい」と感じていることだろう。創造力は、これからの仕事において最も必要とされる能力だといっても過言ではない。なぜなら、今後日本は少子化・人口減少が見込まれているため、高い生産性が求められてくるからだ。「生産性」とはアウトプット(付加価値量)÷インプット(投入資源量)で表されるが、インプット(投入資源量)が少子化・人口減で減少していく以上、求められるのは効率的にアウトプット(成果)を創出するための「創造力」だ。しかしある調査によれば「自分は創造的だ」と考える人の割合は、アメリカ人が47%、ドイツ人が44%、イギリス人が37%に対して、日本人はわずか8%だったとされる。確かに「創造力」といえば「生まれつきの才能があり」「センスがある」一部の人たちだけの特殊能力というイメージが根強い。もちろんあなたが芸術家であれば、生まれ持った才能は致命的に重要かもしれない。しかし仕事で求められる「創造力」は「誰でも働かせることができ」「再現可能な方法論」でなければ、組織の力にならず、育成可能なものにはならない。残念ながら、このブログの筆者であるk_birdも「アーティストのような才能」は持ち合わせていない「フツーの人」だ。しかし一定レベル以上の「創造力」が求められる広告業界の中にいれば、おぼろげながらでも「フツーの人に求められる創造力とは何か?」が見えてくる。よって今回は「創造力」を「フツーの人でも働かせることができ」「再現可能な方法論」と位置付け「フツーの人が創造力を養う5つの方法」を解説する。もしあなたが「創造力を高めたい」「創造力のある仕事がしたい」と考えているなら、ぜひ最後までお読みいただきたい。あなたが創造力を鍛える上でのヒントになるはずだ。また、以下の記事も併せてお読みになれば「考えを深める思考法」や「発想を広げる技術」の理解が深まるので、時間があるときにでもお読みいただきたい。冒頭で、僭越ながら拙著を紹介させていただこう。現在は「VUCAの時代」といわれるように、一寸先の未来すら読みにくい時代だ。また、インターネットの発達によって情報が氾濫する近年は、情報のスピードに追いすがるのが精いっぱいとなり、ひとつひとつの「意味合いの解釈・洞察」が難しくなっている時代ともいえる。しかしそんな時代だからこそ、数ある情報の中からいち早く重要なものを見抜き、左脳と右脳の両方を駆使して未来の仮説を見出す能力が求められる。人は誰もが「自分の頭で考えられる範囲」が自分の行動の限界になる。巷には「論理的思考」など様々な思考法が存在するが、重要なのは「思考法を理解すること」だけでなく「思考法の頭の使い方を理解すること」だ。「思考法の頭の使い方」が理解できれば「論理的思考の限界」も理解できるようになる。そして「論理的思考の限界」が理解できれば、その限界をうまく逆手に取ることで、創造的な思考も可能になる。本書は、外資系コンサルティングファームと広告代理店のキャリアを持つ筆者が、左脳(論理)と右脳(論理の弱点を逆手に取った創造力)の両方を駆使してシャープな仮説を立てる「頭の使い方の手順」や「トレーニング方法」あるいは「習慣化の方法」を解説している。おかげさまでAmazonレビューでも、など、ありがたいコメントを頂いている。もし、あなたが「論理的思考と創造力を横断する頭の使い方ができるようになりたい」と考えるなら、ぜひ本書をチェックしてみてほしい。 「創造力とは何か?」と聞かれて、あなたは何と答えるだろうか?創造力を「誰でも働かせることができ」「再現可能な方法論」にするためには、誰もが理解し共有できる明確な定義が必要だ。「創造力」という語感からは、何か新しいものを作ったり、新しいやり方をすることと誤解しがちだ。しかしビジネスにおいては「新しいこと自体」が目的とはならない。どんなに新しくても、相手にとって価値がなければその「新しさ」は意味がない。よって、k_birdはビジネスにおける「創造力」を下記のように定義している。ここで「創造力」を直感的に理解するために「創造力のある人」についても定義しておこう。ビジネスにおける創造力のレベルは、大きく5つのレベルにわけることができる。上司や先輩の明確な指示を受け「部分的な作業」を任されるレベル一連の仕事の手順を理解し「作業全般」を任されるレベル複数の手順・方法から最適な方法を選択・実行でき「責任」を任されるレベル仕事の手順や方法に問題意識を持ち、工夫や改善を加えることができるレベル期待を越える新しい価値を生み出すために、前例や常識そのものを変革・創造できるレベル察しの良いあなたならお気づきかもしれないが「創造力のある人」とは、レベル5の人材だ。つまり「過去の延長線上では問題を解決できない」「これまでの構造やプロセスでは目的が達成できない」状況を見抜き、新しい発想や視点によりブレークスルーしていける人材が「創造力のある人」だ。重要なことなので繰り返すが、ビジネスにおける創造力とは「閃き」や「才能」ではない。「常識にとらわれない発想や多角的な視点で、新しい価値を生み出し続ける力」だ。 続いて「フツーの人が創造力を養う方法」について解説しよう。大きくわけると、以下の5つとなる。ただ単に「創造力を養おう」と考えるだけでは困難を伴う。しかし5つの要素に分解し細かく見ていくと、一つずつ何を意識して、どのようにしたら「創造力を働かせることができるのか?」が見えてくるはずだ。以下、一つずつ解説していこう。創造力を養う1つ目の方法は「創造力を養うマインドセット」を理解しておくことだ。創造力豊かな人に共通しているのは、期待を越える価値を生み出すために、前例や常識そのものを変革しようとするマインドセットを持っていることだ。k-birdがコンサルティングファームや広告代理店で見てきた中では、特に以下の4つのマインドセットを持ち合わせた人が多い。創造力豊かな人は、どんな困難な問題に直面しても「解けない問題はない」「できないことなど存在しない」という前提で取り組んでいる。多くの人は、何らかの問題に直面した時「自分に解決できるだろうか?」「できなかったらどうしよう」と考えがちだ。しかし創造力豊かな人は「できるか?できないか?」という直接コントロールできない「結果部分」に目を向けるのではなく「できることを前提」に、直接コントロールできる「行動」にフォーカスしている。ビジネスの世界に「正解」など存在しない。絶対的な模範解答などなく、常に「暗中模索」や「試行錯誤」があるだけだ。創造力豊かな人はそのことを理解しており、どんなに素晴らしい本に書いてあったことも、どんなに優秀な専門家が言ったことも、全ては「こうかもしれない」という可能性の一つに過ぎないと考える。よって、彼ら彼女らは「誰かから与えられた正解」を鵜呑みにせずに、クリティカルシンキングを使って様々な可能性に思考を巡らせている。そのため、時に誰もが驚くような可能性を見出して、周囲を驚かすことがある。「できることを前提に考える」にも通じるが、創造力豊かな人は失敗を恐れないどころか、あえて困難なことに挑戦していくマインドセットを持っている。そして困難な状況を楽しんでいるようにさえ見える。創造力のある人は「成功の反対は失敗である」とは考えていない。自分は正解のない世界を切り拓いており「数々の失敗の延長線上に成功がある」という捉え方をしている。創造力豊かな人は「求められたことを達成しよう」だけに視点を留めない。時に与えられた枠組みや前提条件を変えながら、相手が求めていることを越えてより大きな価値創造、根本的な問題解決をしようとするマインドセットを持っている。その結果、今までにないような価値や解決策が生まれ、上司や顧客の期待以上の結果に結び付くことが増える。創造力を養う2つ目の方法は、創造力を働かせる「対象」を理解しておくことだ。「創造力」といえば「画期的な商品」「画期的なサービス」「画期的なビジネスモデル」など「新しい何かを創り上げる力」だと考えがちだ。しかし冒頭で解説したように、ビジネスにおける創造力の定義は「常識にとらわれない発想や工夫で、新しい価値を生み出し続ける力」であり、その発揮対象は必ずしも商品やサービス、ビジネスモデルだけとは限らない。例えば、以下の項目もまた「常識にとらわれない発想や工夫」を取り入れ「新しい価値を生み出す」対象となりえる。創造力を養う3つ目の方法は、物事を多面的に捉える習慣を持つことだ。物事を多面的に捉えることができれば「視点の置き方」や「視野の広さ」「視座の高さ」など、多様な視点を行き来させることによって、人とは異なる概念や切り口を見出せるようになる。例えば以下のような切り口で物事を多面的に捉えてみよう。「常識にとらわれない発想や工夫」を取り入れ「新しい価値を生み出す」ヒントとなるはずだ。人は誰でも、立場や専門性などによって、自分がなすべきこと、できることの範囲を限定してしまいがちだ。しかしいったん自分の守備範囲を忘れ、思考の枠組みをリフレーミングすることができれば、創造力を高めるチャンスは広がっていく。もしあなたがビジネスパーソンなら、JINS PCの成功はご存じのことだろう。従来の眼鏡メーカーの「守備範囲」であれば、ビジネス上のターゲットは「視力が低い人」となる。しかしJINSは市場という枠組みをリフレーミングし「視力が正常な人」に対して「PCのブルーライトをカットする眼鏡」を提案して一斉を風靡した。このように、自分ができることの範囲の中で考えるのではなく、ラテラルシンキングを使って枠組みをリフレーミングすることで、新しい価値を生み出すことが可能になる。上位目的に遡り、真の目的を見極めることもまた、創造力を働かせ新しい価値を生み出す際の助けとなる。もしあなたがビジネスパーソンなら、自社商品の「顧客数増加」は重要なビジネス目的となるはずだ。しかし「顧客数の増加」は、その目的を上位に遡れば「売上の増加」であり「顧客数の増加」は上位目的に対する「手段の一つ」でしかないことに気が付けるはずだ。そして、上位目的に気づくことができれば、その達成手段は必ずしも「顧客数の増加」に限らず「購入単価の向上」や「購入頻度の増加」も選択肢に入ることになる。このように、与えられた目的だけでなく、より上位の目的に視座を上げる視点を持てれば、時に新たな手段を用いてブレークスルーしていくことが可能になる。 創造力を高めるには、今目の前にある「常識」を崩す必要がある。そして「常識」とは、に至った物事を指す。だとすれば「常識」の大元にある「誰もが当たり前に置いている前提」を覆してしまえばその後の展開が変わり、創造力を発揮しやすくなる。例えば「本」には、などが存在するが、仮に「本は読むもの」という前提を崩せば「飾るための本」「音声で聞くための本」「共有するための本」など、これまでにはない新たな価値を生み出しやすくなる。 創造力を発揮するには、形のある「物体」と形のない「概念」を切り分け、それぞれの「組み合わせ方」を考えることも有用だ。例えば「紙コップ」は物体として捉えれば「紙でできた円柱形の立体物」だが、など、その様相を変える。このように「形のある物体」と「形のない概念」を切り分け「形のない概念」を縦横無尽に組み合わせれば、これまでにはない新たな価値を生み出しやすくなる。 アナロジーとは「類推」のことであり、より直感的に言えば「似ているものから推論する」思考法を指す。例えば新しい銀行のアイデアを考える場合、以下のような思考プロセスを辿ることができる。また、別の例も示しておこう。「アナロジー=類似性」と聞くと、つい「似ているものからパクること」を想像しがちだが、アナロジーをより創造的に活かすためには「目に見えない原理や構造」を洞察した上で「異なる分野との類似性」を見出すことが重要だ。創造力を養う4つ目の方法は、ゼロベースからとことん考え抜く「思考習慣」を持つことだ。「そんなことを考えて、なんの役に立つのか」と思えることを、半端でないレベルまで延々と考えつくすことができる人は、ありとあらゆる可能性を考えていく中で、創造的な解決策に辿り着く可能性が高まる。これは自戒を込めていうが、経験は長くなればなるほど、そして忙しくなればなるほど「思考のパターン化」が起き、既存のフレームワークやセオリーに頼りたくなる。しかし「創造力」が「常識にとらわれない発想や工夫」である上、先人から与えられた既存のフレームワークやセオリーをそのまま当てはめただけでは、創造的なアイデアや問題解決策には辿り着かない。「創造力」を高めるには、ゼロベースでありとあらゆる可能性を考えるようアプローチが必要であり、例え新しい解を得られたとしても、常に一つの答えに留まらず、他に可能性がないかを考える思考習慣が必要だ。そこまで考えてひねり出すことによってはじめて、今まで気付かなかった創造的な解決策やアイデアが見えてくる。創造力を養う5つ目の方法は、創造力を働かせやすい「環境」を整えることだ。これまでの様々な研究やk_birdの経験を踏まえると、創造力を働かせやすい環境は、大きく分けて3つある。以下、簡単に解説していこう。人間の思考は固定化しやすいようにできている。なぜなら人間の脳は、入ってくる情報に対して思考を整理し、体系化しようとする性質があるためだ。そして、思考の整理や体系化が繰り返されると、それらはやがて「思考パターン」として固定化していく。更には、固定化された思考パターンがあなたの思考習慣となり、あなたの視野を狭くしていく。しかし、もしあなたが多様性のある環境に身を置けば、多様なメンバーから多様な視点を受け取ることが可能になる。その結果、固定化しがちな思考パターンは常に「矯正」され、やがて多面的な物の見方ができるようになる。人間は、時に「絵の具の色」に例えられることがある。もしチーム全員が同じ色の絵の具であれば、完成した絵が殺伐なものとなるのは想像に難くない。しかしチーム1人1人が多様な色の絵の具であれば、完成した絵はあなた1人の色を越えて、彩り豊かなものになるだろう。人はつい「自分の考えこそが正解だ」を思いがちだ。しかしあえて自分を多様性の中に身を置けば、より創造性の高い成果が実現できるはずだ。「寛容性」とは、自分とは異なる意見や考えも、いったんは「なるほど」「そういう考えもあるな」と受け入れることを指す。よく見られるのが、ロジカルシンキングに長けた「自称・論客」の上司が「論理」を盾に人の意見をバッサバッサと切っていく状態だ。その結果、いつしかチームメンバーは「言っても無駄」「どうせ否定される」と感じ始め、当たり障りのない意見しかいわなくなる。「自分の意見が正しい」という信念を持つこと自体は悪いことではないが、チーム1人1人が感じた「想い」や「考え」を素直に伝えることのできない環境は、多様性を活かし、創造力を発揮する上で大きな障害となる。もしあなたが創造力を発揮したいなら、まずはあなた自身が他人に意見に対して寛容になり「なるほど」と受け入れるスタンスを持とう。そうすれば、やがてチームメンバーは他人の反応に怯えたり恥ずかしさを感じることなく、自由に創造力を働かせるようになっていくはずだ。「ビジョンとは何か?」と聞かれたとき、あなたは何と答えるだろうか?多くの場合、ビジョンとは「自分たちは将来どうなりたいか?」という「自分たちを主役に置いた」将来の姿をイメージするのではないだろうか?しかしk_birdの経験上、ビジョンは「自分たちの内側」に置くより「生活者や社会の将来」という「自分たちの外側」に置いたほうが創造力を働かせやすくなる。例えばもしあなたがフリマアプリ企業の従業員だったと仮定しよう。という「企業や業界の内側」に置いたビジョンと、という「企業の外側」に開いたビジョンでは、どちらのほうが創造力を刺激されるだろうか?また、社内外の多くの人に共鳴され、味方につけることができるだろうか?これまで、創造力を発揮する環境には「多様性」や「寛容性」が必要だと述べたが、その2つだけでは「単なるカオス」しか生まれない。しかし「外側に開いたビジョン」を掲げることができれば、チームが向かう方向が一致し、社内だけでなく社外の関係者を味方につけることができるようになる。そしてそれらの多様性を活かしながら、より創造的な問題解決や価値創造に結びつけることができるはずだ。 これまでの内容をまとめると「普通の人」が創造力を養う5つの方法は下記の通りとなる。こうして5つに分解して見ていくと、何を意識して、どのようにしたら創造力を発揮できるか?が、おぼろげながらでも見えてきたのではないだろうか?「創造力を発揮せよ」といわれてもすぐにはなかなか困難だ。しかしこれらの特徴を一つずつでも意識して実行することができれば、徐々に自分のスタイルとなり、少しずつでも「創造力」を身につけていくことができるはずだ。締めくくりに、あなたにおすすめできる「創造力の本」を紹介しよう。選定した基準は下記の通りだ。以下のどれかに当てはまるものをピックアップした。直感は、時に人とは異なるユニークな発想を生み出し、論理は成功確率や再現性を高めてくれる。本書は、正解が存在しなくなった今のビジネス環境に求められる「ビジョン思考」の重要性と方法論を説いた書籍だ。世にいう「ビジョナリー」と呼ばれる人たちは、ビジョンを原動力にしながらも、同時に「直感」と「論理」を往復し「ビジョン」を「戦略」に落とし込むことに長けている。本書の秀逸な点は「ビジョン思考」を「カイゼン思考」「戦略思考」「デザイン思考」と対比させることで特徴を浮き彫りにするとともに、「妄想」「知覚」「組替」「表現」の各段階ごとに「発想の技法」を解説してくれている点だ。これまでビジネスの世界では「直感」は「得体のしれない妄想」として軽視されてきたきらいがあるが、もしあなたが「10%のカイゼン」よりも「10倍の成長」を目指したいなら、本書は一読すべき書籍だ。5W1Hといえば、もはや多くのビジネスパーソンにとって「基本」ともいえるフレームワークだろう。その基本とは「Who(だれが)「When(いつ)」「Where(どこで)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」を明確にすることで、「より齟齬のないコミュニケーションをしましょう」というコミュニケーションの基本として語られることが多い。しかし、本書のスタンスは次の2点で明確に異なる。1つ目は「5W1H」を「問いのフレームワーク」として捉え直している点だ。5W1Hの「Why(なぜ)」を掘り下げていくことで、より本質的な思考が可能になり、これまでとは異なる広い視野で物事を捉えることが可能になる。その具体的な手順を解説しているのが大きな特徴だ。2つ目は「5W1H」を「発想のフレームワーク」として捉え「5W1Hをずらす視点」を持つことで、これまでの常識とは異なるユニークなアイデアを生む方法論を解説している点だ。「5W1H」と言えば、つい「使い古されたフレームワーク」という印象を持ちがちだか、使い方を工夫すれば「人とは違った視野や発想を得るきっかけ」にすることができる。もしあなたが「視野が狭い」「発想するのが苦手」と感じているのなら、ぜひ本書を手に取ってみてほしい。「5W1H」という誰もが知るフレームワークが、あなたを劇的に変えてくれるはずだ。あなたは「イノベーションとは、すでにあるものの組み合わせから生まれる」という話を、どこかで聞いたことがないだろうか?これはイノベーションの父と呼ばれるヨーゼフ・シュンペーターによるイノベーションの定義だ。日本では、当時「新結合」という訳で輸入されている。アナロジー思考は、この「すでにあるものの組み合わせ」を活かして、類推の力によってアイデアを生み出す思考法だ。本書は、このアナロジー思考を体系的に解説した上で、そのベースとなる「抽象化思考力の鍛え方」「身近なビジネスの世界への応用の仕方」「アナロジー思考の頭の使い方」等のノウハウを解説してくれている。本書を手に取りアナロジー思考力を鍛えることで、あなたの創造力は飛躍的に高まるはずだ。もはや正解が存在しない現在では、ロジカルシンキングを越えて「どのように視座・視野・視点を切り替えて」「物事を捉えるか?」が問われてくる時代だ。本書は「具体」と「抽象」の往復運動を「頭の良さ」と定義した上で、など、具体と抽象を対比させながら「概念化=コンセプチュアルスキル」の重要性と伸ばし方を解説している書籍だ。ロジカルシンキングは、物事を論理的に深掘りしてくタイプの思考法だ。しかしそれに加えて本書が提示する「具体と抽象を往復する思考法」を身につけることができれば「自由自在に発想を広げる」ことが可能になる。もしあなたが「論理的思考は得意だが、概念を捉えるのが苦手」と感じているのなら、ぜひ一読をお薦めする。本書は、1940年から現在に至るまで、世界中の人々に読み継がれている「アイデア本」のベストセラーであり、定番本だ。人はアイデアを生み出すときにどのような思考プロセスを辿るのだろうか?その疑問に答えているのが本書だ。本書は「アイデアの生み出し方」の原理原則をシンプルに描き、アイデアを生むための鍵となる「5段階のプロセス」について解説している。わずか100ページ程度の本にすぎないが、本書は端的に「アイデア創造」の真理を突いている。時代を越えて今なお読み継がれていることからもわかる通り、本書は多くのビジネスパーソンにとってバイブルとなる一冊だ。もしあなたが本解説以外にも関心があるのであれば、リンクを張っておくのでぜひ必要な記事を探していただきたい。 今後も、折に触れて「あなたをブランドにする思考法」の解説を続けていくつもりだ。 しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログにk_birdがブログを更新した際には、あなたに通知が届くはずだ。