どうもこんにちは。今回は2019年に絶版なりたてほやほやのガスリボルバー「コルト・パイソン6inch」(東京マルイ)の紹介です。 マルイのガスリボパイソンは、私がまだ18歳の頃に、人生で初めて購入したガスガンでした。それまで10禁のブローニングHP、コルトダブルイーグル、ワルサーP38しか使ったことのなかった自分には、本当に憧れの商品でした。クリスマス前、地元のショップで定価より少し値引きされていたパイソン4inch、あの時に購入した物は、10年以上経った今でも現役で、動画内のシリンダー機構を説明するシーンで登場してもらっています。 (左:今回紹介する6inchリアルカートカスタム。右:思い出の4inchモデル。買ってから一度もメンテナンスしたことがないのに、24連発機構も健在で動作する点には、さすが東京マルイ製品としか言いようがない) そんなこんなで、思い入れがあるマルイのパイソンガスリボルバー。メーカー生産が終了したという話を聞いた時、私は少し寂しい気持ちになりました。公式HPリンク: 元々低価格な商品のため、外観質感はそこそこですが、このガスリボルバーの特徴はなんといっても、破格の「命中精度」と「装弾数」を誇る実用性にあります。 Vホップパッキンによる高い命中精度。ハンマーをコックするとリリースされたBB弾がバレルへ前進してパッキン手前で保持される独自の給弾機構による安定した集弾性。シリンダーに4発ずつBB弾を込めることで実現する24連発機構。これらは他に類を見ないユニークな機能です。 今回紹介するのは、シリンダー内の4発保持機構の部品を取り去って、社外品リアルカートを使用可能にしたライブカートカスタムです。そのため、装弾数は24発から6発に下がっていますが、安定した命中精度はカスタム後も健在です。 カスタム自体は特殊な工具や技術は必要なくドライバー1本でできます。リアルカート装填の醍醐味を楽しみながら、全メーカー通して見ても類を見ないほどよく当たる頑丈なリボルバーが簡単に手に入るということで、リボルバーを用いたエアガン競技からお座敷シューターまで、愛用者も幅広いです。 (これが「マルイパイソンライブカートカスタム」 ホルスターに入れると良く映える。リアルカートなので実銃用スピードローダーも使える※ローダーはなぜかパイソン用は使用できない。S&W用がピッタリ合うので購入時はくれぐれも注意して欲しい) ところで今日はなぜ、秘蔵コレクションのヴィンテージリボルバー達を差し置いて、比較的新しいマルイの「コル・トパイソンライブカートカスタム」なのでしょうか。 実は、高性能なマルイのガスリボと違って、古い年代のヴィンテージガスリボルバーや現行の他社モデルは、命中精度がお世辞にも高いとは言えない物が大半を占めます(一部例外あり)。 シリンダー回転機構の甘さや、ホップアップの精度による理由もありますが、多くにおいて共通の原因は、東京マルイのようなバレルへの直接給弾機構が無い事による集弾性能の低さです。 多くの他社リボルバーは、シリンダーに込められたリアルカートからBB弾が発射される際に、バレルとシリンダーの隙間が弾道への物理的干渉を引き起こします。これが、リアルカートを用いたライブカート式ガスリボルバーにおける集弾性能の低下の原因の1つです。 今後古いヴィンテージガスリボルバーをレビューしていくにあたって、その予備知識として、よく当たるガスリボルバーであるマルイのパイソンを使用して、独自の給弾機構と、通常のライブカート式ではどれほど集弾性能に差が発生するのかを検証させていただきました。 補足:実銃における一般的な命中精度は「リボルバー > セミオート」と言われています。(参考: 一方、エアガンにおいては逆で、発射する弾丸が軽い事による上述の物理的干渉を強く受けるため「セミオート > リボルバー 」と、関係性が逆転してしまうのです。 (貴重なヴィンテージのコクサイガスリボルバー「スピードコンプ」。今後こういった物を実射レビューしていくにあたって、ガスガンのライブカートが命中精度に及ぼす影響について理解していただきたく、今回はあえて性能の高いマルイパイソンをレビューさせて貰った) 東京マルイのカスタム用リアルカートは、主に2社から発売されている。 〇キャロムショット「アキュラシーカート」(弾頭部分が銀色):約5,500円〇マルゴー「レインボーラグーン」(弾頭部分が銅色):約3,800円 ※価格は2020年現在のネット通販における代表的なもの 「アキュラシーカート」は、割高ですがマルイ独自の給弾機構を再現したモデルで、純正パイソンの高い集弾性能を維持したままライブカートを楽しむことができます。一方で、給弾機構を維持している結果、ハンマーをコックするとバレルにBB弾が装填されるため、必ず射撃しなくては弾詰まりの原因となるため、純正パイソンの欠点もそのまま受け継ぐ結果となります。しかし、ライブカートで集弾性への影響を、全く無いものにできるのは、とても素晴らしいことだと思います。少々お金を払っても高い精度が要求される用途、競技射撃等にはもってこいのリアルカートです。 「レインボーラグーン」は、アキュラシーカートよりも低価格です。給弾機構を再現できておらず、発射はシリンダーから直接行われるため、集弾性能は純正品やアキュラシーカートと比較して低下します。しかしハンマーコック後に発射を行わなくても弾詰まりは発生しないため、とても使い勝手が良いです。たくさん撃つ人や、精密な命中精度を重視しないお座敷シューティング等の用途に最もうってつけだと思います。 以下に、それぞれのカートを使用した集団性能の比較結果を示します。(実射レビューの様子については冒頭の動画を参照願います) (リアルカート別の射撃結果。レインボーラグーンの方は確かにバラツキが見られるが、汎用的なライブカート式ガスリボルバーどころか、物によってはセミオートガスガンでもここまでの集弾性を出せない機種だって普通にある) 「アキュラシーカート」は、やはりよく当たりました。同じ個所に4発、2発ずつ命中、驚きの集弾性を発揮してくれます。純正マルイパイソンの性能をそのまま引き継ぐ形となりますので、このような結果が得られたのだと思います。機構から速射時の命中精度も期待できますので、リボルバーを使用した射撃競技を目指す方にはうってつけのカートになります。 対する「レインボーラグーン」も圧倒的に負けという感じでは無く、かなり健闘しましたが、やはり「アキュラシーカート」の方が安定して高い集弾性能を発揮してくれます。それでもライブカート式リボルバーとしての性能と見れば非常に優秀ですから、頻繁に精密射撃や速射競技でも行わない限り、価格を重視する人にはこちらがお勧めです。 初速に関しては「レインボーラグーン」の方が高い結果になっています。これはおそらく、シリンダーから発射する方が、バレルから発射するよりも高いガス圧を得られるからです。バレルとシリンダー間における僅かな隙間からのガス圧のロスの影響を受けない事と、銃口までの距離が長くなる事で十分な加速を得られるためだと思われます。といっても、その差は数m/s程度ですので、誤差レベルとも言えます。 そんなこんなで、ライブカート式ガスリボルバーの命中精度について、ご理解いただけましたでしょうか。 以上、今回のお座敷エアガンレビューでした。 え?マルシンDUALMAXIの修理の詳細はどうしたって?前回の動画では社外品の注入バルブを使用して修理した物を使用していたのですが、比較のためにマルシン工業の純正注入バルブを発注したので、それが届くまでレビューは見送ることにしました。さて次回はどんなエアガンが登場するのでしょうか、お楽しみに! さいなら 質問を入力してください。
装弾数6発(1カートリッジ1発)、BBエアーリボルバー コルトパイソン.357マグナム用カートリッジ。 楽天市場-「ガスガン リボルバー カートリッジ」257件 人気の商品を価格比較・ランキング・レビュー・口コミで検討できます。ご購入でポイント取得がお得。セール商品・送料無料商品も多数。「あす楽」なら翌日お届けも可能です。 24,241円(税込) 802387; 品切れ. 東京マルイ エアーリボルバー パイソン用 スペアカートリッジほかホビー, エアガン・モデルガン, パーツが勢ぞろい。ランキング、レビューも充実。アマゾンなら最短当日配送。 ホップアップの位置はカートリッジの先端から距離があります。bb弾が発射され加速時にホップラバーに接触する構造です。ここはリボルバー式エアガンの泣き所といえるでしょう。 フロントサイトは上下、リアサイトは左右の調整が可能です。