レビー小 体型 認知症 アリセプト 悪化

2017年にレビー小体型認知症の診断基準が公開されました。医師の方はこの章で述べる解説を参考になさってください。 2-1.dlbの診断に必須なもの. アリセプト(ドネペジル)はアルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症の症状進行を抑制する薬であり、エーザイ株式会社より開発され「アリセプト」の製品名で販売されています。認知症治療薬の中でも古くから使用されており、国内外とも大きなシェアを占めています。 2.レビー小体型認知症(dlb)の診断基準. レビー小体型認知症とは. レビー小体型認知症は、認知症の20%を占める病気で、レビー小体という神経細胞に出来る特殊なたんぱく質の増加が原因となります。ここではレビー小体型認知症の症状、原因から対応方法について詳しく紹介します。レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症で、約20%を占めています。アルツハイマー型が女性の発症率が高いのに比べ、レビー小体型は男性の方が多く、女性の約2倍と言われています。レビー小体とは、神経細胞に出来る特殊なたんぱく質です。レビー小体型認知症では、レビー小体が脳の大脳皮質(人がものを考える時の中枢的な役割を持っている場所)や、脳幹(呼吸や血液の循環に携わる人が生きる上で重要な場所)にたくさん集まります。レビー小体がたくさん集まっている場所では、神経細胞が壊れて減少している為、神経を上手く伝えられなくなり、認知症の症状が起こります。レビー小体は、パーキンソン病にも現れます。パーキンソン病は脳幹にレビー小体が集まるのに対して、レビー小体型は大脳皮質に集まります。認知症というと、もの忘れが激しいというイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし、レビー小体型の場合、初期の段階ではもの忘れよりも、幻視が見られる場合が多くなります。レビー小体型の場合、脳の検査をすると、後頭葉に血流が少なくなっていることが分かります。後頭葉と視覚は関係が深いため、後頭葉に血液が流れなくなることで幻視を見るのではないかと考えられています。例えば、「りす、虫や蛇などが部屋にいる」「知らない人がいる」「遠くにいるはずの子供が帰ってきている」などと訴え、かなりはっきりとした幻視を訴えます。幻視に向かって話しかけていることもあります。妄想は被害妄想や誤認妄想が出現する場合があります。例えば、誰かにお金を盗られた、配偶者に恋人ができた、幻の同居人がいる、家族が偽者である、自分の家なのに自分の家ではないと感じる、テレビやメディアで報じられている内容が家で行われている、鏡に映った自分が別人と感じる、などがあります。先程、レビー小体はレビー小体型だけでなく、パーキンソン病に現れることを説明しました。そのため、パーキンソン病と似た症状があります。例えば、手が震える、動作が遅くなる、筋肉がこわばる、身体のバランスを取る事が難しくなり転倒しやすい、急に止まれない、などがあります。初期の段階から抑うつ症状が見られる場合が多く、うつ病と間違えられる事もあります。また、何となく元気がない、食欲がないなどの訴えがみられます。日によって、時間帯によって調子の良い時と調子の悪い時の波があります。穏やかで、表情がはっきりしている時と、ボーっとしている時やずっと寝ている場合などの変動があります。自律神経の症状として、立ちくらみ、めまい、便秘、尿失禁、失神などが起こる場合があります。眠りの浅い時間帯(レム睡眠)に、睡眠時に大声を出したり、暴れたりします。隣で寝ている人が止めようとして、手がぶつかった、などがあります。わざとではないため、本人は気にしていませんが、家族が不審に思う場合もあります。「そういえば、夢を見ているのかと思った」と思い出して受診に行くと、レビー小体型認知症と診断される場合もありますので、受診・治療を受けましょう。幻視は、ご本人にとってはありありと見えている事実です。周りの人が「見えていない」といっても、信じてもらえないことへのマイナスの感情が大きくなり、馬鹿にされたと怒ったり暴力を振るったりする場合があります。幻視が見えている時は、一緒にその場まで行き、「どちらですか。」「ここですね。」「びっくりされましたね。」「大丈夫ですよ。」と気持ちに寄り添うような言葉かけをしましょう。妄想の場合、否定も肯定もせず、本人が話す内容をそのまま繰り返しましょう。否定をすると、幻覚と同様にマイナスの感情が大きくなります。肯定をすると、より妄想の世界に入り込んでしまいます。そのままの言葉を繰り返すようにしましょう。足の運びが悪く小刻みの歩行になるため、低い段差でも躓きやすくなます。抗パーキンソン病薬の服用を確実に行うことが重要です。一方で、治療薬による副作用が出現する場合があります。そのため、確実な定期受診が重要です。また、気分の変動によって無理強いをすることはできませんが、日々の生活の中でリハビリを取り入れましょう。例えば、散歩に出かける、家事を行うなど今までの生活の中で得意だったこと、習慣だったことをできることを続けることが重要です。▼ユッキー先生のレビー小体型認知症関連コラム参考文献:1)今井幸充.認知症を進ませない生活と介護.法研,平成27年,p38~39.Copyright(C) SMS Co.,LTD. レビー小体型認知症の症状が進行した場合、どのようなことになるのでしょうか? レビー小体型認知症は、初期では「物忘れ」の少ない認知症です。 それが、症状が進行することによって、徐々に変化が生じて行くのです。 2.レビー小体型認知症(dlb)の診断基準. 認知症の症状が軽い間は、自分で認知症薬を管理したり服用したりできますが、

2017年にレビー小体型認知症の診断基準が公開されました。医師の方はこの章で述べる解説を参考になさってください。 2-1.dlbの診断に必須なもの. このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。© アットホーム介護 All Rights Reserved 無断転載・引用等はお断りします。掲載情報は、一般的かつ啓蒙的な目的でのみご利用頂くものであり、具体的な症状の診断や商品の推薦・推奨を行うものではありません。当サイト上の情報の利用に関して発生した損害等に関して、一切の責任を負いかねます。 レビー小体型認知症とは? 最近認知症の薬で症状が悪化することが多く報告されているレビー小体型認知症。 1976年に日本人の小坂 憲司先生らによって報告された認知症であり、1995年レビー小体型認知症と命名されました。

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レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症で、約20%を占めています。アルツハイマー型が女性の発症率が高いのに比べ、レビー小体型は男性の方が多く、女性の約2倍と言われています。 アリセプト(ドネペジル)はアルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症の症状進行を抑制する薬であり、エーザイ株式会社より開発され「アリセプト」の製品名で販売されています。認知症治療薬の中でも古くから使用されており、国内外とも大きなシェアを占めています。 レビー小体型認知症は、多くの特徴的な症状が現れる新しいタイプの認知症です。したがって、次の様な疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。この記事では「レビー小体型認知症の治療法」について解説しておりますので、是非参考にしていただければと思います。<目次>現在、残念ながらレビー小体型認知症を完治させる治療薬は存在しません。その為、レビー小体型認知症の治療は、その症状を和らげその進行を抑えることを目的に進められます。それでは早速、「薬物治療」と「非薬物治療」をどのようにして進められていくのか、レビー小体型認知症の特徴の1つである「薬剤過敏性」の説明も交えて確認していきましょう。レビー小体型認知症で良く現れる幻視やパーキンソン症状、認知障害、うつ症状の治療には、「薬物治療」が大きな効果を発揮します。しかし、「薬物治療」だけではレビー小体型認知症を十分に治療できるとは言えません。なぜなら、レビー小体型認知症は、「薬剤過敏性」という症状が現れるためです。「薬剤過敏性」とは、文字通り治療薬に過敏に反応する症状のことです。少量の治療薬でも高い効果が得られる反面、それ以上に副作用が出てしまい、かえって症状の悪化を招くことがよくあります。また、「薬剤過敏性」は治療薬の容量や種類が増えれば増えるほど、その症状が現れやすい傾向があります。したがって、レビー小体型認知症の治療は「薬物治療」だけに頼らず、「非薬物治療」で改善できる症状に対しては出来る限り治療薬を使わず対処することが大切です。具体的には、食習慣の改善、運動習慣をつける、睡眠の質を向上する、知的活動を行うなど、日頃の生活習慣を見直すことで症状の改善を図ります。この記事では、レビー小体型認知症の「薬物治療」をメインに進めていきます。 レビー小体型認知症の「非薬物治療」については、以下で詳しく解説しております。レビー小体型認知症の治療薬の第1選択薬として選ばれるのは、「コリンエステラーゼ阻害薬」は、アルツハイマー型認知症の中核症状である認知障害の治療薬として広く知られています。ですが、コリンエステラーゼ阻害薬は、認知障害だけでなく、レビー小体型認知症のさまざまな症状に対し治療効果が期待できます。それでは、なぜコリンエステラーゼ阻害薬がレビー小体型認知症の第1選択薬となるのかその理由を見ていきましょう。アセチルコリンとは、認知機能に大きくかかわっている神経伝達物質です。認知機能に大きく関係する大脳皮質や海馬、マイネルト基底核、中隔核といった脳の部位の神経細胞は、アセチルコリンを介して情報のやり取りをしています。このアセチルコリンが減少することで、認知障害を引き起こしているのです。アルツハイマー型認知症では、脳内のアセチルコリンが減少し認知機能の低下を引き起こしています。しかし、実は、アセチルコリンの減少(特に、マイネルト基底核)は、レビー小体型認知症ではアルツハイマー型以上に減少しているのです。それ故、アセチルコリンの減少を防ぐことが出来れば、レビー小体型認知症に対するより高い治療効果が期待できます。レビー小体型認知症では、先のアセチルコリンの減少だけでなく、アセチルコリンを分解する酵素コリンエステラーゼが働きます。本来、コリンエステラーゼは、余分なアセチルコリンを分解する「お掃除役」として体内に必要な物質です。アセチルコリンが十分に放出されていれば、問題はありません。しかし、レビー小体型認知症では、元々アセチルコリンの量が減少しているにもかかわらず、コリンエステラーゼにより必要なアセチルコリンまで分解され、加速度的に機能低下を引き起こしてしまうのです。コリンエステラーゼ阻害薬は、このアセチルコリンの減少を防ぎ必要量にアセチルコリンを保つ治療薬です。コリンエステラーゼ阻害薬は、レビー小体型認知症に対して次の様な治療効果が期待できます。コリンエステラーゼ阻害薬には、日本で開発されたアリセプトの他、数種類の治療薬があります。また、他の薬とは異なった働きをする認知症治療薬も登場しています。現在、日本で使用が認められているコリンエステラーゼ阻害薬は3種類です。しかし、それらを併用することはできません。商品名一般名備考日本で初めての認知症治療薬。服用1日1回初期のレビー小体型認知症では、あまり認知機能の低下が見られない場合でも、コリンエステラーゼ阻害薬の使用をオススメします。なぜなら、アセチルコリンは認知障害以外の”幻視”や”うつ症状”といった症状の改善効果が期待できるためです。現在のところ、アリセプト(コリンエステラーゼ阻害薬)は、あくまでもアルツハイマー型認知症の治療薬です。したがって、レビー小体型認知症用の治療に用いる場合、専門医の判断が必要となるだけでなく、本人や介護者さんの同意が必要です。追記;2014年9月に「レビー小体型認知症」に対するアリセプト(ドネペジル)の効能・効果が、厚生労働省により追加承認され保険適用の対象となりました。追記;2016年6月1日付けでアリセプト(ドネペジル)などの抗認知症治療薬の規定容量未満の少量投与を容認し、周知することを決定しました。第一選択薬のコリンエステラーゼ阻害薬(アリセプトなど)を服用・使用することで、レビー小体型認知症の多くの症状の治療に役立ちます。しかし、中には次の様な問題が生じる場合があります。この様に、コリンエステラーゼ阻害薬の効果が薄かったり、副作用が出たりする場合は次のような方法を試みます。それでは、他にもどのような薬が、レビー小体型認知症の治療で使用されるのか確認していきましょう。まず、コリンエステラーゼ阻害薬以外の薬として使用されるのが、「抑肝散」という漢方薬です。抑肝散は、近年レビー小体型認知症によく用いられるようになった漢方薬です。日本では、株式会社ツムラにより販売されています。元々、抑肝散はこどもの夜泣きや成人の不眠症や神経症に使われてきました。2005年に東北大学医学部の研究グループが認知症に効果を上げたと発表し注目を浴びることになりました。しかし、作用メカニズムは十分に解明されていません。抑肝散には、神経細胞を興奮させるグルタミン酸の働きを抑える効果があり、精神症状(妄想、幻視、興奮、抑うつ、不安)の改善が期待できます。特に、レビー小体型認知症の特徴症状である「幻視」や「妄想」に対して用いられます。また、抑肝散は、漢方ですので副作用が少ないのも特徴です。それでも、効果が薄い場合、ごく少量の非定型抗精神病薬が用いられる場合があります。抗精神病薬は、主に神経伝達物質のドーパミンの量の抑える治療薬です。他の薬の効果が弱い時のみ、ごく少量を用いることがあります。抗精神病薬は、その作用の仕方によって「定型抗精神病薬」と「非定型抗精神病薬」の2種類に分かれます。レビー小体型認知症に用いられることがあるのは、非定型抗精神病薬です。非定型抗精神病薬は、ドーパミンの働きを調整したり、他の神経伝達物質とのバランスを改善したりするタイプです。定型抗精神病薬に比べて副作用が現れにくいとされています。しかし、レビー小体型認知症の場合、薬剤過敏性が高いので、まったく問題なく使用できるわけではありません。ドーパミンは少なすぎれば運動機能の障害をもたらします。一方で、ドーパミンが働きすぎると、幻覚や妄想、興奮などの精神症状を引き起こすことがあります。そこで、他の薬では効果が薄い場合には、抗精神病薬が用いられることもあります。ただし、レビー小体型認知症の場合、一般にドーパミンの量は減少していることが多く、抗精神病薬によってドーパミンの働きを抑えることは、必ずしも症状の改善に結びつかない場合があります。抗精神病薬は、「薬剤過敏性」の問題が発生しやすい薬ですので、慎重に使用する必要があります。興奮を抑える作用が強く出過ぎると、感情や思考、動作などが思い通りにならない状態になります。黒質や線条体など、運動機能に大きく影響する神経系の働きを阻害してしまうことで、運動面で問題が現れやすくなります。これを錐体外路症状と言います。錐体外路症状は次の2タイプです。パーキンソン症状の出現にも、神経伝達物資のドーパミンが関わっています。減少しているドーパミンの働きを強める抗パーキンソン病薬を用いるのが基本ですが、他の薬とのバランスも考慮しましょう。数ある抗パーキンソン病薬の中でも、メネシットなどの「レボドパ(L-ドーパ)」が使用されます。ドーパミンの働きを強める「抗パーキンソン病薬」とアセチルコリンの働きを強める「アリセプト」は拮抗作用があります。つまり、ドーパミンの働きが強まると、アセチルコリンの働きは弱まるという関係です。したがって、「認知機能の低下」か「パーキンソン症状」のどちらの症状をより改善したいのかを見極めた上で、アリセプトと抗パーキンソン病薬の処方量を調整する必要があります。ただし、抗パーキンソン病治療薬の1つである「抗コリン薬」は「アセチルコリン」の働きを弱めることで、ドーパミンの働きを相対的に強めるお薬です。したがって、認知障害を悪化させる心配があります。また、口渇や便秘、尿道閉塞などの副作用が現れることがあります。「抗コリン薬」の他にも「ドパミンアゴニスト」という抗パーキンソン病治療薬も、幻覚や妄想が強まる傾向があります。したがって、パーキンソン病の患者さんに、レビー小体型認知症の特徴症状である幻視や妄想症状が現れた場合は、認知障害や精神症状の悪化を招く恐れがある抗パーキンソン病治療薬の減量・中止を検討しましょう。レビー小体型認知症の特徴的な症状の1つであるうつ症状は、鬱病と見分けがつきづらい程深刻な状態であることもあります。その改善の為に、抗うつ薬等を追加して用いることもあります。レビー小体型認知症では、次のような感情面での障害が現れます。この様な気分や感情面での障害は、それに関わる神経系に必要なセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質がレビー小体型認知症では減少するまたは作用しない為です。したがって、これらの神経伝達物質の量を調整する抗うつ薬が、レビー小体型認知症の治療では用いられることもあります。抗うつ薬としては「ジェイゾロフト」などが用いられます。しかし、レビー小体型認知症を発症からくる、うつ症状や不安などの感情面での障害の場合は、抗うつ薬だけで治療しようとしても、期待通りに改善されません。薬の量を増やせば副作用も強くなり、逆に症状の悪化してしまうこともあります。レビー小体型認知症からくる感情面での障害なら、先のコリンエステラーゼ阻害薬や抑肝散で改善することも多く、まずはこれらの治療薬を使って様子を観察します。しかし、1,2の両方を満たすような場合、抗うつ薬の追加を検討しましょう。ただし、薬に対する過敏性の問題には十分に配慮しましょう。副作用の出方を観察しながら、種類、量を調整してもらいましょう。レビー小体型認知症の薬物治療を進めるにあたって様々な注意点がございます。それはレビー小体型認知症の症状は多彩だったり、薬剤過敏性がある為です。したがって、本人の病状に合わせた治療薬の処方・服用が何よりも大切です。その為には、介護者が本人の日中の様子をよく観察し、それを医師に詳しく説明することが重要です。<参考文献>エーザイ株式会社ホームページ

アリセプト(ドネペジル)はアルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症の症状進行を抑制する薬であり、エーザイ株式会社より開発され「アリセプト」の製品名で販売されています。認知症治療薬の中でも古くから使用されており、国内外とも大きなシェアを占めています。(1)口腔内崩壊錠(OD錠):少量の水分で溶けるように設計された薬です。口の中に入れると唾液で瞬時に溶けるため、水なしで飲むことができます。飲み込む力の弱い方に便利です。通常の錠剤と同様に水と一緒に飲むこともできます。最もよく処方されています。(2)ゼリー剤:カップに入った一口サイズのゼリー状の製剤です。水でもムセてしまうためトロミを付けているなど、飲み込む力が弱い人に適しています。3mg、5mg、10mgの3種類がありますが、用量が変わってもゼリーのサイズは同一です。服用しやすいようにはちみつレモンの風味が付けられています。(3)ドライシロップ:粉末を水に溶かして液体として飲むことができます。粉末のまま飲むこともできます。1日1回3mgから開始し、副作用の有無を観察した上で、通常は1~2週間後に1日1回5mgに増量し継続します。高度のアルツハイマー型認知症では5mgを4週間以上継続した後に、1日10mgに増量することができます。開始用量の3mgから開始するのは副作用の出現の有無を見極めるためと、薬を内服することで起きる神経伝達物質の変化に身体を慣れさせるためです。いずれも1日1回内服します。食後であるか空腹であるかは吸収に影響しないため食事のタイミングに縛られず飲むことができますが、他の薬とタイミングを合わせて朝食後に処方されることが多いです。また後述するように脳の活性化を促す薬であるため、昼夜のリズムを作っていく目的で朝に処方されることも多いですが、薬が体に留まる時間(半減期)が長いため飲む時間による血中濃度への影響は少ないです。主治医と相談の上、ご本人や介助者のライフスタイルを考慮し飲む時間を決めましょう。 アリセプト(ドネペジル)の剤形.