津村への糾弾が再燃しかかったところで玲は自分が六番目の小夜子だ、と宣言する。 今回の見どころはなんといっても雅子VS津村ですね。 二人とも迫真の演技だったのではないでしょうか。 そして再びの春。それぞれの思いを抱きながら、彼らは卒業し、恐らくは『サヨコ』は続いて行く。冬。受験が近づく中、由紀夫と雅子は付き合い始め、秋と正浩は『サヨコ』と沙世子について調べ続けていた。由紀夫たちは、惹かれあっているように見える秋と沙世子を仲立ちしようとするが、秋を3年間想い続ける佐野美香子の存在があった。秋との関係を疑い接近してきた美香子に対し、沙世子はある狙いをもって友好的に迎える。学園祭実行委員だけが閲覧できる『サヨコ』に関するマニュアルを見た秋は、円環していく学校という世界に不思議な無力感を覚えつつも、ついに沙世子本人から経緯を話してもらう約束をとりつける。沙世子との約束の日、気まぐれから学校に向かい美香子の屈折した思いによる凶行に触れた秋は、意識を失う間際に、駆け付ける沙世子の姿を見る。不意に地方の高校生を主人公とした小説を読みたくなり、未読の山から引っ張り出した。期待通りの青春成分を含む作品で満足である。以下、まずはあらすじを。春。新たに選ばれた新3年生の『サヨコ』は最初の務めを果たそうとする。が、そこにはもう1人のサヨコ、転入生の津村沙世子の姿があった。混乱する『サヨコ』をよそに、美しく、文武両道でミステリアスな雰囲気を漂わせながらも人懐こい沙世子は同じクラスの花宮雅子らとも打ち解け、校内の人気者になっていく。沙世子にただならぬものを感じた秀才の関根秋は、単純だが明朗な唐沢由紀夫、由紀夫に想いを寄せる雅子と共に『サヨコ』と沙世子の関係を考え出す。その中で、本来『サヨコ』であった生徒は不可解な現象に巻き込まれ、入院する。tonikaku-readさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか? 演目『六番目の小夜子』の上演シーンは、その意味で圧巻だった。 それなりの進学校で行事に力も入れていて、という共通点から、本作を読みながら、私は自分が高校3年生だった頃のことを濃厚に思い出し … 恩田 陸『六番目の小夜子』の感想・レビュー一覧です。電子書籍版の無料試し読みあり。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。 それは3年に一度「サヨコ」として選ばれた生徒が誰にも正体を知られずに3つの約束を果たす。それが成功すれば大いなる扉が開かれ、3年後にまた新たな「サヨコ」が選ばれるというゲームだ。そして今年は「六番目のサヨコ」が選ばれる年だった…。 ネタバレ!「六番目の小夜子」について。・・・ネタバレ・・・結局のところサ... 更新日時:2009/05/19 回答数:1 閲覧数:6448; 恩田陸ファンに質問 今から「ねじの回転」に挑戦しようと …
不完全さについての物語 『六番目の小夜子』は不完全さについての物語だ。その物語は二組の男女を通して語られる。 一組目は花宮雅子と唐沢由紀夫。二人の恋物語は、初々しく清らかだ。彼らは互いに、「好きだ」とか「付き合って欲しい」という言葉を口にしない。 1992年、新潮文庫より出版。1998年・2001年、大幅加筆・単行本化されたものが新潮社より出版。 1.
六番目の小夜子 ネタバレ感想はもう読了されている方を 前提に書いています。 読んでいなかったらさっぱりわからないだろうし これを読むと 恩田陸の作品から足が遠のく恐れがあるので 未読の方は読まないで下さいね! 六番目の小夜子は学園ホラーに分類されてます。 『六番目の小夜子 -- Number 6』新潮社、1998年8月、全257ページ、ISBN 4-10-397102-9 3. 『六番目の小夜子』新潮社《新潮文庫》(ファンタジーノベル・シリーズ)、1992年7月 全312ページ、ISBN 4-10-123411-6 2. DVD、VHSともに全巻購入特典として劇中劇「年文化祭 よびかけ劇『六番目の小夜子』」の音声が収められたCDシングルがあった。販売元: ポニーキャニオン、各巻2話収録、全6巻、映像特典なし(本編のみ)ある日、2年生のテストの満点取得者名が貼りだされ、玲たちはどの教科にも沙世子の名前があることに愕然とする。秋は沙世子が超進学校から公立の学校に転入してきたことに疑問を感じ、選んだ理由を訊ねると沙世子は「呼ばれたから」とだけ答えた。そんな折、玲は「もう一人のサヨコさんへ。鍵を返して下さい」と書かれた手紙を見つけて腹を立て、「そっちこそ、鍵と台本を返して下さい」と書いて沙世子の靴箱に入れる。しかし、「サヨコの正体が知られたとき、本物のサヨコが怒って災いを起こす」という噂を聞き、恐怖に駆られて手紙を取り戻そうとするが既になくなっていた。一方、玲は沙世子と対面するが「私も呼び出された」と言われ、唖然とする。沙世子は玲に学校近くの国道で起こった事故のこと、そして事故で死んだ生徒の話を始める。沙世子が何者なのか戸惑う玲に対して、沙世子は言い放つ。「戻ってきたの。私が六番目のサヨコよ」。しかし、2人を尾行していた加藤にその言葉を聞かれてしまう。2人は加藤を口止めするために分かれて彼を追う。加藤は校庭まで戻ってきたが沙世子に追いつかれる。 『六番目の小夜子』新潮社《新潮文庫》、2001年2月、339ページ、ISBN 4-10-123413-2「渡すだけのサヨコ」からの視点として、関根秋の姉・夏を主人公にして、「六番目の小夜子」の4 … 『六番目の小夜子』新潮社《新潮文庫》、2001年2月、339ページ、isbn 4-10-123413-2 「渡すだけのサヨコ」からの視点として、関根秋の姉・夏を主人公にして、「六番目の小夜子」の4年前の学校を描いた番外編的短編「図書室の海」が、 2002年 に上梓された同名の短編集に収録されている。