@ 未定 @ 未定 Season Select. 2020.06.04 トレーニング中のジュンス選手! 2020.06.03 レアンドロ選手の華麗なるレフティング! 2020.06.02 柿谷選手・丸橋選手のボールゲーム・・・? 2020.05.28 ちょっとずつずれてしまうキムジ … 次世代デジタルサービス「セレでじ」が オープンしました. @ ニッパツ三ツ沢球技場 vs 試合詳細. サガン鳥栖 . @ ヤンマースタジアム長居 2020明治安田生命J1リーグ 第15節 2020.9.9 (水) 2020明治安田生命J1リーグ 第19節 9.26(土)or9.27(日) 2020JリーグYBCルヴァンカップ 第2節 2020.8.5 (水) 19:00
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コロナウイルス感染拡大による中断を乗り越え、Jリーグが戻ってきた。防疫上の止むを得ない事情から無観客という形にはなったが、まずはここに漕ぎつけられたことを喜びたいし、そのために努力してくれた方々に感謝の意を表したい。この試合のセレッソのフォーメーションは、GKがキム・ジンヒョン、DFラインが左から丸橋、木本、ヨニッチ、松田、ボランチが藤田とデサバト、左SHが清武、右SHが坂元、2トップが都倉と奥埜という4-4-2。一方のガンバ大阪は、GKが東口順昭、3バックが左からキム・ヨングォン、三浦弦太、菅沼駿哉、左WBが藤春廣輝、右WBが小野瀬康介、アンカーが遠藤保仁、IH(インサイドハーフ)が矢島慎也と倉田秋、2トップが宇佐美貴史とアデミウソンという5-3-2。ガンバは前節マリノス戦では宇佐美を1トップ、井手口・矢島をIH、遠藤をアンカーに置く4-1-4-1で臨み、勝利しているが、この布陣はマリノス戦のために特別に用意したものだったようで、この試合では昨シーズンの基本フォーメーションである5-3-2で臨んできた。なおアンカーに入った遠藤は、この試合でJ1通算632試合出場となり、元名古屋グランパスのGK楢崎正剛の持つJ1通算試合出場記録を更新している。さて、前半はおおむねセレッソが主導権を握る展開となった。この試合のセレッソの攻撃パターンは大きく分けて2つあり、一つはロングボール、もう一つはサイドチェンジだった。もう一つの形、サイドチェンジについては少し説明が必要で、まずセレッソの目的としては、左SHの清武をフリーにしたい、という目的がある。この10番がセレッソのチャンスの源泉だからである。一方、ガンバの方も清武を最も警戒している。ちょうどこの試合の直前にガンバの倉田のインタビューがラジオで流れていて、倉田はかつてセレッソで清武と一緒にプレーしたこともある選手だが、やはり一番警戒すべき選手として清武を挙げていた。「キヨが持つとうざい」と言っていたが、この試合での倉田のポジションは右IHであり、ちょうど左SH清武と相対する。つまり普通に戦えば清武は最も厳しいマークを受けるはずで、セレッソの方としてはそこをどうやって緩和するか、と言う所から逆算して約束事が決まっている。そのキーマンが逆サイドにいる坂元である。前半11分にはセレッソから見て右サイド、ハーフウェーラインあたりで松田、坂元、デサバトのユニットで狭いスペースでボールを繋いだ後、松田に下げて、一気に木本までサイドチェンジ、更に木本から丸橋につないで、丸橋の内側にポジションを取った清武へ。ガンバの方は倉田が対応したが、ボールがサイドからサイドへ大きく動いたことでガンバの方はスライドが間に合っておらず、倉田の周囲(つまり清武の周囲でもある)には大きなスペースがある状態。ここで清武がボールを持って、引いてきた都倉へ、と見せてその裏に斜めに走った奥埜へパス。ボールが大きくなって奥埜には繋がらなかったが、チームの意図を感じさせるシーンだった。一方のガンバの方だが、セレッソの4-4-2のブロックの中にボールを入れられない、という状況が続いていた。ガンバの方はビルドアップの時は3バックの前や間にアンカーの遠藤が下りてパスを散らすのだが、基本的に左右にボールが動くのみで、中を閉めているセレッソのブロックの中にいるIHにどうやってボールを差し込むか、というチームとしての意図は感じられなかった。ガンバのIHはブロックの中にいるとボールに触れないのでセレッソの2トップ脇に下りてきて触る、というシーンが何度か見られたが、そうなるとさらにブロック内の枚数が減ってしまう。結局裏に長いボールを蹴って、上背はないが納める力はあるアデミウソンの能力に託すか、そのセカンドを狙う、という攻撃が主体になっていた。前半31分にはガンバゴールのペナルティエリア内で奥埜が藤春に倒され、PKかというシーンがあったが、主審はノーファウルの判定。このシーンではセレッソゴール前のクロスを丸橋が跳ね返して清武がボールを回収し、ガンバの方は宇佐美、矢島、アデミウソン、倉田、小野瀬の5枚が置き去りにされてセレッソのロングカウンターになったのだが、清武は遠藤のスライディングをジャンプで躱し、更に飛び出してきた三浦もダブルタッチで躱すという漫画のようなプレーを見せて、フリーになった奥埜へラストパス。最後は上述の通り、大外から戻って来た藤春が奥埜を倒してプレーが切れたのだが、ここは清武のらしいプレーが見られたシーンであり、また、藤春のプレーもらしいものだったなと。多分、ここでPKとなっていれば藤春のせいで失点、という見映えになっていたと思うのだが、実際には、カウンターの発端になったクロスが上がった瞬間には藤春も置き去りにされた5枚と同じ高さにいて、しかしカウンターが発動したと見るや全速力でゴール前に戻っていたからギリギリ間に合った。藤春はそういう戻りを厭わない分失点シーンに絡むことも多く、このシーンでもそうなりかけたのだが、それも含めて藤春らしいプレーだったと思う。さて、スコアレスで折り返すかと思われた前半ロスタイム。セレッソの先制点が生まれたのは上述のサイドチェンジの形からだった。奥埜のこのゴールにより試合はセレッソの1点リードで折り返し、後半に入ったのだが、後半に入ってもガンバのサッカーにあまり変化は見られなかった。ブロックの中にパスを差し込めないので基本はロングボール。ただ、そのロングボールが収まったりセカンドを拾えたりして高い位置に起点が出来るとセレッソの方はブロックを落とすので、ガンバの方はCBが高い位置を取れる。そうなるとCB・WB・IHのコンビネーションでサイドを攻略する余地が生まれるので、そこを足掛かりにしたい、という感じだった。一方、セレッソの方は少し攻め筋に変化が見られた。前半は右SHの坂元がサイドに張ったポジションを取ることが多かったのだが、後半は中に入るシーンも多くなった。坂元のポジショニングの規則性としては、松田が大外のレーンからボールを持ち上がった時や、大外のレーンから高い位置を取ろうとしている時は中にポジションを取り、逆に松田がその一つ内側のレーンから上がって来る場合は大外にポジションを取るようになっていて、後半は前者のパターンが増えた。坂元が中に絞るとガンバのIHとWBはそこを警戒して中に絞る。そうなると松田が高い位置でボールを受けられる。すると今度はガンバの方はWBが出て対応するので、その時は坂元はWBの裏の大外レーンに向かって走る。そこにパスが出るとガンバの方はCBが出て対応するので中の枚数が減る上、坂元は左右どちらでもクロスを上げられるのでチャンスにつながりやすくなる。坂元が外から中、また中から外と、大外レーンと内側レーンをジグザグに動くことで、セレッソは右サイドの高い位置で起点を作りやすくなっていた。もしかすると、前半のサイドチェンジを多用するやり方はカットされると相手のカウンターにも繋がりやすいので、リードを奪った後半はより低リスクに、同サイドでボールを繋いでチャンスメークしよう、ということだったのかもしれない。ガンバの方は後半8分に遠藤を下げて井手口、矢島を下げてパトリックと2枚替え。冒頭に書いた通り今季は5枚まで交代カードを切れるので、ビハインドのガンバは積極的に動いてきた。井手口は遠藤のいたアンカーの位置にそのまま入り、パトリックは前線に入って宇佐美が右IHに回り、倉田が左IHとなった。ガンバの方としては、セレッソのブロックの中にボールを入れられないので、それだったらロングボールやクロスのターゲットになれるパトリックを入れた方が良い。また、パスを繋がないのであればパサーである矢島や遠藤よりも井手口の方が良い、ということでの交代だったかなと。ロティーナ監督はすぐに動き、このCKが蹴られる前に坂元を下げて片山を投入。片山はすぐにパトリックのマンツーマンに付いた。セレッソのCKの守備は基本ゾーンで、デサバトと奥埜がヨングォンと三浦にマンツーで付く、という形だったのだが、そこに高さのあるパトリックが加わったので、フィジカルの強い片山をそこに付ける、という対策を取ってきた。このCKではボールはパトリックの所には飛んでこなかったのだが、後半15分のCKではパトリックの所にボールが上がって、パトリックが片山に競り勝ってヘディング、しかし片山が付いていたことで強いボールにならず、GKジンヒョンがボールをキャッチしている。一方、坂元が行っていた、右サイド内側のレーンに絞って松田を上がらせ、そこから相手WB裏の大外レーンに走って縦パスを引き出す、という動きは片山も行っていた。2点のビハインドとなったガンバだが、攻め筋にあまり変化は見られず。相変わらずIHがセレッソのブロックの外に下りてきて触る形が多いのだが、そうなる理由はガンバの3バックの左右、ヨングォンと菅沼が持ち上がるプレーをあまりせず、また、左WBの藤春も運ぶタイプではないからで、IHの倉田か宇佐美が下りてこないとボールを前進させられないからである。IHが下りてきて受け、そこからWBにはたいたりアンカーやCBに落としたりした後、パスアンドゴーでまたブロックの中に入って行ってセレッソのブロックを動かそうとするのだが、セレッソの方はゾーンで守っているのでそういう出入りにはあまり反応しない。結果、ブロックの外からクロスを入れる形であったり、ロングボールを蹴って高い位置に起点が出来た場合にのみチャンスらしいシーンが出来る、という感じだった。しかし、後半20分にガンバは1点を返す。このシーンはガンバのGK東口がロングボールを蹴って、アデミウソンがガンバから見て左サイドで松田と競り合いながらもボールを収めたところから始まった。ここから、アデミウソンがフォローに来た藤春に落とし、藤春が宇佐美に預けたのだが、セレッソの方もブロックを作り直して対応。位置関係としては、サイド大外に藤春がいて、その内側にセレッソはヨニッチ、松田、藤田、片山の4枚の選手の四角形でブロックを作っている、ブロックの中にアデミウソン、外側に宇佐美、という形だった。つまりセレッソの方は枚数は足りていたのだが、4枚のうち、片山と藤田の位置関係が本来のポジションと逆になっていて、片山の方がボランチ側にいた。ここで、片山がちょっと宇佐美に食いついてしまい、ボランチのポジションから出てしまったのだが、そのタイミングで宇佐美からアデミウソンに縦パスが出て、アデミウソンが片山の空けたスペースを内側にドリブル、右足でファー側のパトリックに向けてインスイングのクロスを上げた。セレッソの方はパトリックに木本が付いてボールを頭で跳ね返したのだが、勢い余って倒れてしまい、そこにセカンドボールを拾った小野瀬のシュートが飛んできて、木本が地面についた手に当たってPKという判定になった。ガンバの方はこのPKをアデミウソンが冷静に決め、試合は1点差に。また、得点後にガンバは倉田を下げて小野を投入した。小野の投入後もガンバの攻撃は大きく変わらず、というか、よりクロス主体で徹底されたという感じで、とにかくパトリックに向けてボールを上げる。1点目につながったのも一応パトリックへのクロスが発端ではあったので、続けて行こうということだったのだと思うが、さすがにセレッソの方も試合を通じてずっと同じパターンが続くと慣れて来るし、クロス対策として片山を入れてもいるので、ガンバの方は殆どチャンスを作れず、時間が過ぎていく。この采配の意図は良く分からなかった。渡邉に関してはクロスやロングボールのターゲットということではっきりしていると思うのだが、山本については、プレーを良く知っているわけではないがどちらかと言うとパサータイプの選手だと思うので、こう言う試合展開で良さを出せる選手ではない気がするし、矢島を下げたこととも矛盾する。髙尾を入れて小野瀬をIHにするか、もしくは髙尾は菅沼より運べるので、布陣は変えずに単に菅沼のところに髙尾でも良かったのではないだろうか。一方セレッソの方は、後半41分に奥埜を下げて豊川を投入。豊川も精力的に相手GKやCBまでプレスに言っていたので、精度の高いロングボールを入れさせないように、というオーダーはあったものと思われる。ただ正直、ロティーナ監督はガンバのこうした攻撃をそこまで脅威には感じていなかったのではないだろうか。交代枠は1枚残っており、ベンチにはCBとボランチが出来る瀬古がいたので、ロングボールやクロス対応を考えるならデサバトや藤田を下げて瀬古をボランチに入れるという判断もあったはずだがそうしなかった。今のままで守り切れる、という判断だったのではないだろうか。セレッソとしては準備してきたことをしっかり発揮できた試合になったのではないだろうか。一方、ガンバのサッカーは機能不全だった。この試合ではセレッソのブロックの中にボールを入れることは殆ど出来ず。試合後のDAZNのスタッツを見ると、ボール支配率はガンバが55%に対してセレッソは45%とガンバの方が10%ほど多かったのだが、プレーエリアはガンバ陣内が26%、セレッソ陣内が27%と殆ど五分。パス数も、セレッソの414本に対してガンバは624本と数字上はガンバが上回ったが、ガンバのパス数はヨングォンと三浦がそれぞれ74本、70本と突出して多く、それに続くのが遠藤、菅沼、宇佐美、小野瀬、藤春となっていて、宇佐美以外は全員ブロックの外でボールを受けるポジションの選手である。その宇佐美もブロックの外に下りてきてボールを触る回数が多く、つまりガンバの方はセレッソのブロックの外をボールが行き来しているに過ぎなかった。結果、ブロックの外からのロングボールとクロスに攻め手を限定され、その攻め手も片山の投入によって蓋をされた。スコア以上に内容には差があったと思う。ただ、「もし観客が入っていれば」とは思う。例え内容が悪くても、ホームのサポーターがいれば、アデミウソンのPKで1点を返した時に、もの凄い圧力のリアクションがあったはずで、それは試合の流れを変えるに十分な圧力になったはずである。プレーをするのは選手だが、その選手のプレーに価値やパワーを与えるのはやはり観客で、それがないサッカーはやはり一味も二味も足りない。email 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