北の国から 草太兄ちゃん 結婚相手
って思うじゃないですか。それで「北の国から '98時代」を見たいと気になっていたのです。DVDは6千円以上もします。レンタルで見ようかと思いレンタルショップに入っても在庫はありません。それが、ようやく見ることが出来ました。ふらりと入った市川のTSUTAYAに「北の国から '98時代」があったのです。やっぱり、 「北の国から 」は素晴らしい。他人の気持ちを調べることは出来ませんが、自分のことなら考えてみることが出来ます。私が「北の国から '98時代」に感動したのはどの部分なのか、それはなぜなのかを考えてみます。「北の国から」は富良野市が舞台のドラマです。脚本は倉本聰さん。自然の中で生きる家族をテーマにしたものを書いて欲しいと企画が持ち込まれ、ドラマが生まれたのだそうです。なぜ富良野が舞台かというと、脚本を書いた倉本聰さんが住んでいたから。倉本聰さんがNHK大河ドラマのディレクターと衝突して嫌になり、どうでもよくなって富良野に住むようになった。そんな話を何かで読んだことがありました。富良野はテレビでは美しい自然が映し出されますが、環境の厳しいところです。職場に隣の美瑛町出身の同僚がいるのですが、冬は気温がマイナス20℃以下になることもあり、そんなときは学校が休みになったと話してました。倉本聰さん、なんで富良野だったのでしょう。倉本聰さんが大河ドラマで衝突しなければ、富良野に行くこともなく、行先も富良野でなくても良かったかも知れません。それが、この20年にも及ぶドラマが完成してみると、それが最初から決まっていたように思えるから不思議です。岩城滉一さん演じる北村草太が重要な役割を持ちます。蛍が分かれた不倫相手の子を一人で生むためにお金を工面しに来ます。これがこのドラマの始まりです。蛍の決心を知ったどんな理由で生まれてくる子どもであれ、命は大切する。これが倉本さんの姿勢です。なんと、なんとムチャな論理でしょう。草太はムチャで、口が軽く、突飛な行動をするのが取り柄です。トリックスターの本領発揮です。今回は、草太が家族のように付き合っている黒板家を守ろうとすることから、いろんなことが引き起こされます。草太が正吉に蛍と結婚しろと言うのも、古い人間の五郎が蛍が不倫相手の子どもを産んだと知ったら卒倒するだろうと勝手に想像したから。ドラマの中で、どんなに草太が純や蛍の幸福を願っているかということが、何度も、何度も、描かれます。草太が事故死した夜、葬式の準備をする人たちが帰ったあと、竹下景子さん演ずる雪子おばさんが、草太がニングルテラスにきたときのことを話します。この長台詞が感動ものです。純がトラクターを運ぶのを手伝ってくれというのを断っていなければ、事故は起きず、草太は死ななかった。そう思っている純は雪子おばさんの話に号泣するのです。現実には草太のように自分を大切にしてくれる人はいないと思います。だけど、そういう人がいて欲しい。純や蛍に二人の幸福を願う草太がいるというのはとても美しいことだ。それが私を感動させるのでした。黒板五郎は情けない男です。東京のガソリンスタンドで働きながら一家4人で暮らしていたが、妻・令子の不倫をきっかけに純と蛍を連れて郷里の富良野へ帰ってくる。その時の所持金はわずか7万~8万円だった。 (Wikipedia「だけれども、 家族をとても愛していて、ばか正直な五郎の行動は見る人の心を大きく揺さぶります。また、五郎を演ずる田中邦衛さんが素晴らしかった。ドラマが始まった20年前の若い田中邦衛さんより、歳を重ねていくと田中邦衛さんはどんどん素敵になっていきます。コンビニの手伝いをしろと兄から言われ、純の恋人であるシュウが強引に上砂川連れて行かれしまいます。意地を張って、自分からは連絡をしない純。それを見かねて、五郎はシュウを訪ねます。「あいつは意地を張るタチだから、自分の気持ちうまく言えんタチだから、本当は会いたくてたまらんくせに照れくさいっていうか、恥ずかしいっていうか、シュウの方から連絡してくれと頼む」と。田中邦衛さんの話し方は優しくて、純やシュウへを大切に思っているということがよく伝わってきます。前編ラストの五郎の一人芝居は圧巻でした。五郎は石の家の庭で、蛍と庄吉が結婚するということを聞きます。最初は鳩はが豆鉄砲を食くらったようにキョトンとしています。二人を見回し、しばらく無言。そして、納得したようにうんうんと頷きます。庄吉の手をとりうんうんと頷き、蛍の手をとり頭をなで涙を流します。そして、純の手をとります。そこに純の「存分に泣いてくれ」というナレーションが入ります。どうです? この前編のラスト。 この芝居凄いですから、DVDを借りてみてください。五郎はダメな男ですら、娘も似ていて、結婚して幸せにはなれないかも知れないという不安はあったと思うんです。嬉しさは人一倍なのが伝わってきます。後編の結婚式も近くなった夜、五郎の隣に寝ている蛍が、母と結婚した日はどんなことを話したのかと聞きます。母さんを怒らせちまってなぁ、と言う五郎。五郎は妻に「こんな俺と結婚してくれてありがとう」って言ったと話します。私は自分は一生結婚出来ない男だと思っていました。だから、五郎の気持ち分かって、分かってしょうがない。そうだよねぇ、と思いながらみてました。私は妻に「結婚してくれてありがとう」とは、言わなかった、というか言えなかったけど。蛍の結婚式では、五郎はずっと不機嫌で手酌で次々を酒を飲み、酔っぱらってキレて踊ります。バカ正直に行動することもあれば、感謝の気持ちのように口ではうまく言えないこともあります。それを表すために五郎はグデングデンに酔っぱらっているのです。その姿が美しい。田中邦衛さんが歳を重ねるほどにいい顔になっています。室田日出男さん演ずるシュウの父が良かった。彼は無口な元炭鉱夫です。無骨で愛情表現が下手。だから、そっけない対応をしてしまいます。純と親しくなりたいという気持ちがあるのでしょう。カラオケに誘うけれど、無口で言葉に表すのが苦手だから、一人で22曲も歌ってしまう。こんな無骨で純情な人がいて欲しい。そんな倉本聰さんの願いのようなものを感じました。 映画「駅 STATION」では、烏丸せつこさん演ずるすず子という女性が登場します。彼女は不幸な女で宇崎竜童さん演ずるチンピラの雪夫の子を堕します。それとは対照的に、「北の国から」の蛍は一人で不倫相手の子ども生む決意をします。それを知った草太は蛍の味方になり、正吉と結婚させようとします。だれも堕せなどとは一言も言いません。そんな蛍は正吉が大きく受け止める。 そんな正吉を倉本聰さんはみんなに「男っぽい」と褒めさせます。欠かさないで見ていたシリースなのに、途中のひとつを見落としてしまったドラマがありました。「北の国から '98時代」です。主人公の黒板五郎は学歴もなく、私のようにダメな男です。でも、バカじゃないかと思うほど自分の気持ちに正直に生きていきます。私も黒板五郎のように生きたいけれども出来ない。それをスクリーンの中で私の代りに生きてくれる。それが美しいから、私の琴線に触れ、胸がいっぱいになるんだと思うのです。それから、この記事を書くために調べていて、倉本聰さんの考え方の基本のようなものを見つけました。「富士山に登った」と言う人は多いけれど、たいていは5合目辺りまで車などで行き、そこからスタートして登ったと言っているわけです。いつも常識を疑って何が大事なのか考えているから、ドラマが生まれるのだと思うのです。 「北の国から 」シリーズは、スタッフの高齢化により続編の制作が困難になった事から、続編は作られていません。しかし、Wikipediaを読むと倉本聰さんの構想が続いているのが分かります。構想では、正吉・蛍一家は福島の浪江町に移住します。そこで、東北地方太平洋沖地震に遭うのです。(参考:Wikipedia「郷里の福島を舞台にしたこの続編を見ることが出来たら嬉しいんですけれども、その可能性は少ないようです。  ドラマ「北の国から」で、純君が東京の小学生時代に友達だった「けいこちゃん」は、その後どのような女優さんになったのですか?現在はどうしておられるのでしょうか?とってもかわいい女の子だったので、興味があります。 純君が「拝啓 北の国から第2話『手紙』を観ました。 1話から思ってもいなかった役者陣の素晴らしい演技に「これは最後まで観てしまうかも」と思ったヒラノです。 北の国から第2話『手紙』 純の父や田舎への反抗心が1話よりも更に色濃く出てきます。 Powered by 引用をストックしました引用するにはまずログインしてください引用をストックできませんでした。再度お試しください限定公開記事のため引用できません。 北の国から第2話 1話から思ってもいなかった役者陣の素晴らしい演技に「これは最後まで観てしまうかも」と思ったヒラノです。 純の父や田舎への反抗心が1話よりも更に色濃く出てきます。 純は、『けいこちゃん』という人物に対しての語り部分でその心情を視聴者に教えてくれます。非常にわかりやすい演出ですね。 けいこちゃんは前の学校の友達、というか好きな女子といった感じでしょうか? 定番のDIYシーンでは五郎から石集めを命じられる2人。 石集め・・・だと? 『石集め』といったら、私は千鳥の大吾のお父さんが地元の島で親方と呼ばれる人物から命じられていた丸い石集めの話しか思い出せません。。 なんでも、五郎は食料を貯蔵するための『おかむろ』という物を作りたいそうな。 そのために大量の石を純と蛍に集めさせるというわけです。 それにしても、『おかむろ』って初めて聞きましたわ。岡室と書くのだろうか。氷室と岡室的な。 多分、温かい南関東では無い習慣です。 これはひょっとしたら今後の個人的なDIYの参考になるかもしれんのう。メモメモ。 石集めの作業中、純からブス呼ばわりされるつらら役の熊谷美由紀。めっちゃかわいそう。彼女が後の松田優作の嫁である。 そして回想シーン。 幸せそうな純のお誕生会。 けいこちゃんっぽい女子がクローズアップされたと思ったら、起きたらくまさんに起こされる純。女子から髭面のオッサンという差がヤバい。 おかむろを完成させてハイテンションの五郎。 五郎、蛍の告げ口で純が母親への手紙を書いて東京に戻る計画をしていることを知ってテンションガタ落ち。 それにしても、北の国からは80年代の北海道ということもあり、車がレトロでめっちゃ懐かしいんですよね。 黒板家の四角くてゴツゴツした車好き! 調べてみると、日産のジュニアという車種。 1962年~1970年に製造されていた車なのね。渋い。 私は公道デビューは18歳でしたが、四輪車に乗り始めたのがつい最近の出来事。 イニシャルDを観ても特に何も思わなかったくらいバイク時代から旧車好きでもなかったのですが、最近古い車って悪くないかもな〜なんて思い始めてます。 閑話休題。 草太兄ちゃん登場からの喫茶店デート。熊谷美由紀ってこの役だと上野樹里みたいに見えるなあ。 学校シーン。分校の先生と編入の話。純はやっぱり勉強できるタイプみたいで、だったら本校行ったほうがいいのでは?とのアドバイス。 先生、幸薄くて影ありすぎw 身の上話をしまくる五郎。自分が学のないことやこれまで子供の教育に関心がなかったことを独白します。このシーンは五郎の人間性を強く感じさせる部分でとても興味深いですね。演技にも熱が入っているのがわかります。 ついに、純が母親に手紙を書いて蛍に手紙を託します。 良く見ると、純役の吉岡秀隆と五郎役の田中邦衛、ちょっと顔似てるような気がしますね。手紙の話で怒った感じの顔がなんだか似てます。 牧場に行く五郎の元に来る義理妹の雪子。ここで再開シーン。これはいきなりの展開にちょっとビックリしました。一体どうするつもりなのか!? スキップをいながら手紙を出しに行くザ・子供といったような雰囲気の蛍。 が!!ここで純から託された手紙を川に落としてしまうアクシデント発生。 純だったら多分追うのを辞めるか他の方法を考えそうな感じですが、蛍はストレートに手紙を追いながら川沿いを延々と歩いていき、そして迷子に。。 せっかくの雪子との再開も、「ありがた迷惑なんだよ!!」と突っぱねる五郎。 そこへやってくる可愛い子大好きな草太に捕まってしまいますw めちゃわかりやすい一目惚れ!! これはもしかして後々雪子と草太は結婚したりするのか??と思わせぶる感じ。 五郎に蛍のことを聞かれる純。蛍が帰ってこないことに若干テンパりながら知らないフリを続けます。 夜遅くなり、心配で蛍を探す五郎。 くまさんや中畑さんも探してくれますが一行に見つからず。。 いよいよヤバいと思った純は五郎に自分が手紙を頼んだことを告白します。 「でも、ぼくの体質には北海道は合わないと思われ・・・」 こう言われたら親としては何も言えねえ。。 僕ももし子供にこう言われたら何も返せなくなりますわ。 五郎と純が出たあと、先生と雪子の美女二人の会話。基本的にアウトドア系のむさい男のシーンが多いのでなんだかなごむ。ダメだ、、分校の先生が女優の小雪にしか見えなくなってきた。 その後、蛍は無事見つかり、心を閉ざしたような分校の先生は子どもたちが学校に来ることを快諾します。 五郎がこれまで子どもたちにどう接してきたか、そしてこれからどうしていきたいか?というのがわかるのが2話の先生との会話シーンでした。 あと、突然北海道に来てしまった雪子と色男の草太が出会い、今後の恋愛等の展開が気になりますね。まだ明らかに草太の一方的な感情です。 五郎は自分の身の上話を先生に話していて、先生のほうも2話の最後で若干心を開いてくれ、今後は五郎と先生の間にもなにか強烈なストーリーが出てきそうな予感です。 オッサンにとっては農協シーンに出てくる80年代の『ビーズ』のフォントとかめっちゃ懐かしいのではないかと思いますw 次回は純が東京に帰るか、それともやはりイライラを募らせつつ北海道にとどまるのか? ハラハラしながら3話を楽しみにするヒラノでした。 ©Copyright2020