非常に広範囲に生育している。道端、庭の隅、畑など、おおよそ雑草の生える場所ならどこにでも生えている。しかし、どちらかと言えば湿った所を好み、水田の田植え前には一面に出る。 食用とする場合、エノコログサは脱粒しやすいのではたきなどで叩き落としざるで受けるのがよい。脱穀したのちすり鉢ですりつぶし、水選する。食べるときはアワと同様、粒のままでも製粉しても食べられる。 分布も広く、国内は全土に、国外を見ても極地以外はほぼ世界中に分布する。ヨーロッパ近辺が原産とも言われる。 さほど大きくない一年草で、身近にごく普通に見られるイネ科の雑草である。 当初は束になって出るが、次第に放射状に広がる。穂は8本ぐらいまで出る。 イネ科メヒシバ属。
単子葉植物イネ科ギョウギシバ属の多年草。 2019/10/16犬が食べたり、触ると危険な植物図鑑を制作してみた。愛犬を守るために読んでおこう! 犬って草をむしゃむしゃ、よく食べる。その必死な姿を見て、何がそうさせるんだ? そんなにうまいのか? まさか、うちの家の食事では満足できないのか? などと思ってしまうが、これには理由があるようだ。有名な話ではあるが「しかし、犬は基本的に本能で食べていいものだけを選んで食するが、イタズラ好きや食欲が強い犬の場合、間違って危ない植物を食べることもありえる。また、近づくとアレルギー反応を起こす、トゲなどが刺さり怪我に繋がる植物もあるのだ。 ネコジャラシ、エノコログサ、スズメノカタビラなど、イネ科の細長い葉の植物を食べることが多いのが犬の特徴だ。ただ単純に食べたい時もあるが、上でも述べたように吐きたい時に食べる場面をよく見る。 注意すべき、代表的な植物はまた、 ススキや、コメ、コムギなどの皮膚がじゅくじゅくし、痛みなどを感じるという症状がみられる。局所麻酔や、場合によっては全身麻酔で切開し、ノギを摘出することに。 東日本にはあまりいないが、バベシア、エキノコックスなど、ダニを媒介として犬の血液の中に入り込んでしまう寄生虫がいる。命に関わる症状を引き起こすことも。寄生虫が繁殖するのは関東では秋くらい。 許容量を超えてしまうとアレルギー症状が出てもおかしくはない。かゆそうにしていたら、犬でもアレルギー検査ができるので、動物病院でやってもらうのもいいかもしれない。また、症状にもよるが、かゆみ止めの処方や、抗アレルギー薬での治療を受けることができる。困ったら動物病院に連れて行くのがよいだろう。 犬が食べると問題を起こす危険な植物が多い科は、以下の通りだ。各科の簡単な説明や、有名なものを紹介しよう。 経口摂取、すなわち食べることで中毒を起こす植物を紹介。腹痛、血圧低下、呼吸困難など症状は様々なものがある江戸時代以降は観賞用として栽培されるようになり、多くの品種が作られた。症状は、嘔氣、嘔吐、瞳孔散大、幻賞、血圧低下など。 ツツジ科の植物は有害成分を含むものが多くある。症状は口腔の灼熱感、嘔吐、下痢、 筋力低下、視力障害、血圧低下など。 花壇、鉢植えなどで栽培する観賞用の多年草。5~6 月、ユリに似た6弁花を散形につける。症状は悪心、驅吐、下痢、流誕、血圧低下、脫力感など。 500種以上が知られている。南アフリカ共和国からアラビア半島まで分布。健康食として知られるが犬には害がある。症状は下痢、嘔吐など。 観賞用の多年草。10~11月サフランに似た花を咲かせる。目に入ると失明のおそれあり、嘔気、皮膚の知覚減退、時に死亡。 春に光沢ある黄色の花弁の花が咲く。多年草。症状は、皮膚への刺激 口腔の灼熱感、流涎、下痢、胃腸炎、幻覚、多量摂取で心停止。 枝を多く分けてその先に3~6個の花をつける。症状は皮膚や粘膜への刺激作用。種子には幻賞作用。嘔吐、下痢、など。 ヨーロッパ原産の植えられる観賞用の常緑多年草。症状は、口腔の灼熱感、腹痛、胃炎、下痢、不整脈、血圧低下、心臟マヒ、死亡など。 50cmほどに伸びた花茎の先に、ほぼ直角の長さ15cmの緑色で基部が紫色をした船形の苞を作る。症状は、嘔吐、下痢、など。 熱帯アメリカ原産の多年草、栽培用は一年草。症状は流涎、嘔吐、発汗、眩暈(めまい)、血管収縮、血圧上昇、 呼吸困難、死亡など。 街路樹や砂防用に植えられる高さ15m程度の落葉高木。 樹皮は褐灰色で縦に割れやすい。症状は、下痢、発汗、苦悶、呼吸困難など。 マンジュシャゲとも呼ばれる。症状は皮膚接触では皮膚のかぶれ。経口摂取では嘔吐、下痢、流涎、中枢神経マヒ、死亡など。 茎は枝分かれしながら右巻きに長く伸び、他の物にからむ。花は一般には藤色だが、紫色の花も。症状は嘔気、腹痛、頻回の嘔吐など 8~9月、上部の茎頂から伸ばした花茎で散房花序を作る。淡紅紫色の筒状花を咲かせる。 症状はクマリン中毒(血液凝固不全、出血)。 葉の色形の変化を求めて品種改良が行われていて、クリスマスの飾りとしても用いられる。症状は嘔吐、下痢、口腔の灼熱感、皮膚炎。 全草の乾燥させたものを鳳仙(ホウセン)と呼び、 関節リュウマチや打撲傷の消炎、 鎮痛に使われている。症状は子宮の収縮など。 主に関東以西~沖繩、東アジアの山地の林に自生する、庭にも植えられる雌雄異株の常緑樹。症状は肝障害、マヒなど。 北アメリカ原産、高さ1~2mの多年草。症状は口腔刺激、下痢、重症例では頻脈、呼吸抑制、血圧低下、ケイレン、昏睡、心臓マヒ、死亡など ほとんど全世界に分布し、日当たりのよい場所に生えるシダ植物。症状は貧血、慢性衰弱、運動失調、心拍不整、死亡、発がんなど。 皮膚接触すると、ケガをしたりただれる植物をまとめてみた。見つけたら近寄らないほうが無難だ。西アジア原産の落葉小高木。古くから地中海沿岸地方で栽培され、日本には江戸時代以降に、多数の品種が輸入された。症状は皮膚のシミ、粘膜のびらんなど。 茎と葉には蟻酸を含んだ刺毛があり、触れると皮膚に刺さって痛い。症状は、流涎、嘔吐、筋力低下、振戦、呼吸困難、徐脈など。 太く短い地下茎から1~3本の茎が直立、高さは20~40cmになり、先端に3枚の葉を輪生する。春、若葉をつけると同時に花をつける。症状は嘔吐、下痢、脱水など。 東アジアの道端、林の縁、石垣の間など、日の当たる場所に生える二年草。症状は皮膚のかぶれ、経口摂取では胃腸炎、など。 園芸、切り花用として栽培される多年草。8~9月、茎の上部で分岐して黄色の頭花をつける。茎は直立して高さ60~180cm。 目立たない程度に細毛がある。症状は皮膚炎。 茎は気根を生じ他の木などにはりつき、3mくらいの高さになる。葉は枝先に互生。葉裏の脈腋には短毛がある。症状は重度な皮膚のかぶれなど。 観賞用に温室で栽培される。高さ1m程度の常綠多年草。 サトイモに似て、太く長い葉柄 をもった広大な葉を根生。症状は皮膚のかぶれ、結膜炎、口腔内の灼熱感など。 道端などに生える二年草。 症状は接触では皮膚炎、鼻炎、粘膜の炎症など。経口摂取では嘔吐、腹痛、頭痛、血圧上昇、ケイレンなど。 茎は直立し、上部は枝分かれして高さは50cm前後。トウダイダサ科の植物は全てが有毒。症状は皮膚炎、鼻炎、結模炎など。 葉は互生で、枝先に集まってつく。秋になると美しく紅葉。 ハゼの木が持つ有毒成分のウルシオールは気化するので、近づいただけでもかぶれることがある。症状は皮膚のかぶれ。 ツル性、半ツル性、根生などがある。ツル性のものは他のものに絡まってはい登る。症状は皮膚のかぶれ、経口摂取では口腔の灼熱感など。 野原や林の下などに生える多年草。葉柄が重なると、マムシの様態に似ている。症状は口腔の灼熱感、皮膚のただれなど。 観葉植物として多くの品種があるツル、または半ツル性の多年草。茎は太く気根を出し、近くの樹木にはい登り高さ6~8mに。症状は皮膚のかぶれ、口腔の灼熱感など。 南アメリカ原産、メキシコで食用に分化したもので、温帯では一年草。枝に柔らかく、短い毛がある。 ミニトマトは家庭菜園でも広く普及している。症状は皮膚のかぶれ。 場合によっては、食べてしまうことで死につながるほどの猛毒を持った植物を紹介。見つけたら、近づけないように。高さ3~5mの常緑低木。 初夏から秋にかけて花をつける。症状は口腔の疼痛、嘔吐、心臓マヒなど。皮膚接触で皮膚のかぶれ。 関東~沖縄、山林に生える3~5mの常緑小高木。仏前に供えたりする。症状は嘔吐、下痢、深眠、呼吸困難、全身ケイレンなど。 北海道、本州の草原などに群生する。スズランの切り花をさしておいた水も強力な毒性がある。症状は嘔吐、下痢、徐脈、不整脈、心不全など。 ヒマシ油を採る目的で栽培される一年草。症状は嘔吐、下痢、興奮、口渴、瞳孔散大、神経障害、痛覚および知覚のマヒ、呼吸数減少、など。 4~5月、黄緑色の小さな5弁花をつける。全草有毒だが、毒性は未熟果が最も強い。症状は嘔吐、瞳孔縮小、血圧上昇、死亡など。 食用にされるセリと、若葉の時にはよく似ているので、注意が必要。症状は嘔吐、口腔の灼熱感、手足の硬直、全身マヒ、昏睡、死亡など。 古くから薬用や観賞用に栽培される多年草。有数の有毒植物。症状は、ふらつき、嘔吐、脱力感、起立不能、呼吸麻痺など。 夏、茎頂に花穂を数個つけ、白花が花茎が透けて見える程度まばらに開く。症状は嘔吐、下痢、手足のしびれ、意識不明など。 幸せそうな顔で草を食べる愛犬を見ていると、さほど止める必要はないと思う飼い主も多いだろう。ほとんどの犬は、草を食べたからといって、時たま吐くことはあっても、体調不良にまで陥ることはめったにないはずだ。しかし、動物病院では、なるべく、野の草は食べさせない方が良いと指導されている。というのも、草や植物に他の動物の糞尿が付着していることがあり、寄生虫がいるかもしれないからだ。糞尿を通して体内に寄生虫が寄生すると、下痢などの症状にあらわれることが多いので、その場合は動物病院で検査したほうがよい。その寄生虫にあった薬を処方してもらえるはずだ。そしてもし、除草剤や農薬が付着している草が体内に入ると、このように、野生の植物を食することは、思わぬ被害を起こす可能性がある。「でも、うちの犬、草が大好きなんです! 食べさせてあげたい!」という人は、この特集で紹介した情報を参考に、安全なものを食べさせてあげてほしい。 2020/07/272020/07/262020/07/252020/07/242020/07/232020/07/222020/07/212020/07/202020/07/192020/07/182020/07/172020/07/16