ジェンダー 広告 海外

後を絶たない「ジェンダー炎上」。   一方で、「表現の自由が狭められてしまう」「一部の人が騒いでいるに過ぎず、さまつな問題だ」と、"批判の批判"もある。   連載「ジェンダー炎上のトリセツ」の第3回は、ジェンダー問題に詳しい大妻女子大の田中東子教授(メディア文化論)に、ジェンダー炎上の「本質」を聞いた。(聞き手・構成/J-CASTニュース編集部 谷本陵)   ――ジェンダー炎上にはどんな種類がありますか   ――それぞれ何が問題なのでしょうか   ――ジェンダー炎上をめぐっては、意見が分かれる場合が少なくありません。朝日新聞が17年7月~8月に実施した調査(有効回答数:661)では、ジェンダー炎上について「ステレオタイプな表現を考え直すきっかけになり、よいことだ」(60.4%)との見方もあれば、「問題となっているのが、女性への差別表現に偏っていて不公平」(9.2%)、「表現の自由が狭められてしまう不安がある」(4.8%)、「一部の人が騒いでいるに過ぎず、さまつな問題だ」(2.9%)、「何が問題なのか理解できないケースが多い」(2.7%)ともあります。   ――女性を描いた広告で、共感を集める方法は注目情報
東京・銀座の着物店「いせよし」の広告が批判されている。問題は着物姿の女性を映した写真に添えられた短いコピーだ。広告は、2016年からいせよしがブログで紹介していた。 「ハーフの子を産みたい方に。」「ナンパしてくる人は減る。ナンパしてくる人の


企業の炎上広告が後を絶たない。それもそのはず。日本の女子高校生・大学生らの4割が広告に不快感を抱いていることが、国際NGOの最新の調査で分かった。一方、良い印象に残った広告があると回答したのは3割にとどまる。家族の誰かが家の中を散らかして、女性だけが片付けている。ダイエットをして痩せた女性が恋愛で成功する。この描写に違和感がないあなたは、要注意だ。Advertisement調査発表する国際NGO「プラン・インターナショナル」の学生メンバーたち。良い印象を抱いた広告には、テニスの大坂なおみ選手のNIKEのCMなどが入った。撮影:竹下郁子調査を行ったのは、世界70カ国以上で女性や子どもの貧困・差別の解消を目指して活動する国際NGO、プラン・インターナショナルだ。10月11日の国際ガールズデーに向けて、広告が若い女性にどのような影響を与えているかを、女子高校生・大学生らの学生メンバー自らが調査。8日に東京都・銀座で企業の広告制作担当者らを前にその結果を発表した。調査対象は15〜24歳までの392人、うち女性は8割以上で、高校生37%、大学生・大学院生45%、社会人10%。(調査データは小数点以下切り捨て)出典:ユースの広告意識調査(プラン・インターナショナル)不快感や違和感を感じた広告には、以下の5つの要素が含まれていたという。・体の一部をズームアップするなど、・男性は仕事、女性は家事などの・画一化された美など、・・出典:ユースの広告意識調査(プラン・インターナショナル)特に容姿については、広告が若者に大きな影響を与えている一方で、認識にギャップがあることも分かった。広告に登場する女性の容姿の印象は「痩せている」が最も多く71%、次いで「顔が小さい」(54%)「化粧をしている」(51%)「目鼻立ちがはっきりしている」(49%)だった。理想とする女性の容姿も「痩せている」「目鼻立ちがはっきりしている」「顔が小さい」などが上位を占めており、広告の影響がそのまま理想像になっている可能性が高い。しかし、広告が若い女性たちに与える影響は大きい(写真はイメージです)。GettyImages/Pixelchrome Inc広告の登場人物を見て「美しい・可愛い」(83%)「理想的」(44%)と感じる若者が多い一方で、プラン・インターナショナルの学生メンバーの女性は言う。「特に、いわゆる“ムダ毛”の脱毛、日焼け止め、ダイエットサプリなどは女性をターゲットにして、広告にも女性が起用されることが多い。その結果、出典:ユースの広告意識調査(プラン・インターナショナル)現状の認識を調べるため、のような広告があったらどう思うか尋ねたところ、若者は広告が振りまくジェンダーの固定観念にうんざりしている(写真はイメージです)。GettyImages/PhotoTalkそれぞれ問題ないと回答した若者の意見を見ると、例1は「現実によく見かける光景のため」(大学生、男性)「女性の方が気配りができることが多い」(高校生、女性)、例2は「恐らく生物としての役割がある程度そうだから」(大学生、男性)、例3は「逆にポジティブなイメージがある」(大学生、女性)「努力の賜物だから」(高校生、男性)などだった。しかし、3例ともイギリスの基準ではNGだという。出典:ユースの広告意識調査(プラン・インターナショナル)イギリスでは広告表現に対し、例3を問題視する意見には「学生らが企業の広告担当者らに、ジェンダー平等な広告をつくるためのチェックリストをプレゼンする場面も。撮影:竹下郁子今回の調査でプラン・インターナショナル学生メンバーの女性は言う。「調査では男性が育休を取得しておむつを替える広告描写について、9割が肯定的に捉えていました。若者が求めているのは、社会課題について問題提起して、固定的なジェンダー観を打ち破ってくれる広告です。広告はステレオタイプを再生産することも、変革する力も持っている。積極的に変革して欲しいです」(文・竹下郁子)SponsoredSponsoredSponsoredSponsored 企業の炎上広告が後を絶たない。それもそのはず。日本の女子高校生・大学生らの4割が広告に不快感を抱いていることが、国際ngoの最新の調査で分かった。一方、良い印象に残った広告があると回答したのは3割にとどまる。家族の誰かが家の中を散らかして、

ディオール(Dior)やメゾン・マルジェラ(Maison Margiela)、ヴァレンティノ(Valentino)といった一流メゾンのランウェイを歩き、ファッションショーを中心に活躍しているモデルのテディ・クインリヴァンは、2017年に自身がトランスジェンダーであることを告白。 それ以降も数多くのブランドのランウェイを歩いてきたテディが、シャネル(Chanel)のコスメラインの広告塔に起用されることに。 シャネルがコスメラインの広告塔にトランスジェンダーであることを公言しているモデルを起用するのは、はじめてのこと。テディは自身のインスタグラムにこの快挙についてこう述べた。「悲しい時は涙を流さないのに、おもしろいことに勝利の瞬間は涙が流れることに気づきました。これは私にとって勝利の涙を流した瞬間でした。私は人生を通して戦ってきました。学校では一貫していじめられてきて、子供たちは私を殺すと脅し、どう殺すかを事細かに説明してきました。父親は私をファゴット(男性同性愛者や女性的な男性に対する侮辱的な蔑称)と呼び、私に暴力をふるいました。仕事現場での性的暴行を公にすると、業界で否定的な反応を受けました。この出来事(シャネルの広告塔になったこと)は、これまでの全てのクソな出来事にも価値があったと思わせる勝利です。私は ひそかに シャネルのショーに2回出たことがあります(ひそかにというのはトランスジェンダーであることを公にしていなかったということ)。カミングアウトした時、いくつかのブランドとの仕事を終えなければならないと分かっていた。私はもう2度とこんなアイコニックなブランドであるシャネルと仕事が出来ないと思っていた。けれど、私はシャネルの広告塔になった。トランスジェンダーであることを告白したモデルとしては初めてシャネルと働くこととなり、自分がこういう形でコミュニティーの代表をすることが光栄で誇りに思います。世界にはあなたを蹴落とし、ツバをはき、あんたには価値がないと思わせる。でもあなたの仕事はそれに立ち向かい、前進し、闘い続けること。なぜならもしあなたが諦めてしまったら、勝利の涙は2度と流すことはできないから。私の夢を実現させてくれたみんなに感謝します!」 多くの困難を経て、シャネルのコスメブランドの広告塔になったテディ。25歳にしながら様々な経験を積んでどんなことにも立ち向かってきたからこそ勝ち得た瞬間を語り、多くの人に感謝の気持ちを述べた。 現在、モデル業界では、トランスジェンダーの男性・女性が活躍する機会が増えている。2017には、世界的に有名な男性誌であるPlayboyのプレイメイトにトランスジェンダーモデルのイネス・ラウが抜擢。 さらにこれまでトランスジェンダーモデルの採用に消極的だった人気ランジェリーブランドのヴィクトリアズ・シークレットは、2019年にトランスジェンダーモデルであるヴァレンティナ・サンパイオを起用。雑誌からランウェイまで、様々な方面でトランスジェンダーモデルが起用されはじめている。 そのほかにも、モデルの卵を発掘するオーディション番組にもトランスジェンダーモデルが出演するなど、トランスジェンダーモデルの活躍の場所は以前に比べかなり広がっていることがわかる。 トランスジェンダーの受け入れにおいてはまだまだ進歩すべき面が多数あるが、トップメゾンの広告をはじめファッションや美容界においてトランスジェンダーモデルの起用が増えていることは、彼らの活躍の場を広げるだけでなく、世界中に存在するトランスジェンダーの男性・女性にリプレゼンテーション(※)を与えて希望を与える大きな一歩である。 ※特定のグループを代表する存在のこと。男性大統領しか見たことがない少女は女性でもその(フロントロウ編集部)セレブ・海外トレンドの「今」をお届け!CATEGORYABOUT SITEPRODUCED BY無断複写転載引用禁止本サイトに掲載されているコンテンツ(記事・画像)の著作権は「株式会社オウトグラフ・プロダクション」に帰属します。他サイトや他媒体(テレビ、ラジオ、キュレーションサイト、バイラルメディア、まとめサイト、ニュースサイト、アプリ、ブログ、雑誌、フリーペーパーなど)へ、弊社著作権コンテンツ(記事・画像)を無断で引用・転載することは禁止です。無断掲載にあたっては掲載費用をお支払いいただくことに同意されたものとします。ご了承ください。This article is a sponsored article by

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