三島由紀夫 思想 文化防衛論

私は三島由紀夫と同時代人ではない。三島が自決した時、私は2歳。知的ものごころがついた時、三島は過去の人だった。つまり「三島事件」は既に「歴史」であった。しかし… 特集/三島由紀夫のすべて 三島由紀夫の七つの仮面 詩を書く少年:その後・高橋睦郎 三島由紀夫における小説の方法と文体・菅野昭正 三島由紀夫の政治と行動・村上一郎 文化防衛論・野口武彦 三島由紀夫における肉体の美学・虫明亜呂無 他 、昭45 『文化防衛論』(ぶんかぼうえいろん)は、三島由紀夫の評論。昭和元禄と呼ばれた昭和40年代前半、学生運動がピークに達した時代に発表され、各界の論義を呼んだ三島由紀夫の論理と行動の書 。高度経済成長が実現し、世間では3C(クーラー・カー・カラーテレビ)の耐久消費財が新・三種の神器として喧伝され、戦後文化が爛熟していた時期に、あえて「天皇」を打ち出した三島の代表的評論である。日本の伝統文化の危機に、「菊と刀」のまるごとの容認の必要性を説きつつ、その円環の中心となる …

そのような状況下で『文化防衛論』(1968)が出版され、たちまち世間の話題をさらうと、多くの知識人がこれを論評し批判した。文化防衛論批判で唯一三島由紀夫を「ぎゃふん」といわせたのは、橋川文三の『美の論理と政治の論理』(1968)だけである。 Amazonで三島 由紀夫の文化防衛論 (1969年)。アマゾンならポイント還元本が多数。三島 由紀夫作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また文化防衛論 (1969年)もアマゾン配送商品なら通常配送 …

『決断力』羽生善治(角川oneテーマ21)新書2005年7月10日201頁タイトルの「決断力」に限らず、勝負...『レトリック感覚』佐藤信夫(講談社学術文庫1029)1992年6月10日初版発行332頁底本は『レトリック感...この音源の質問は鋭く重要な点に触れたものとなっている。すなわち「天皇殺し」という箇所。本書にここがないのはなぜだろうか。なにかに配慮し書きかえたのだろうか。ただ、この学生の質問はここに触れはしたが、違うことを質問しているので、三島はこの点に答えていない。残念である。『メタファー思考―意味と認識のしくみ』瀬戸賢一(講談社現代新書1247)1995年4月20日初版発行210頁...「三島先生の作品の中で、天皇殺し、それから金閣寺焼かれたり、いろいろ華々しい殺人テクニックをやってこられたんですけど……」今のような民主主義政体、議会主義は守らなきゃいかん。なぜなら、それは言論の自由を保障するからである。しかし言論の自由を保障するだけでは足りないので、我々の伝統と我々の歴史の連続性を保障するものでなければならん。そのためには天皇制が今のままであっては困るので、政治概念としてでなく、歴史的な古い文化概念としての天皇が復活しなければいかん。ですから天皇を憲法改正で元首にするとかしないとかいう問題ではなくて、天皇の権限よりも、天皇というものを一種の文化、国民の文化共同体の中心として据えるような政治形態にならなきゃならん。そのためには今は栄誉大権の復活が一番大事である。栄誉大権は単に文化勲章や一般の文官の勲章のみでなく、軍事的栄誉として自衛隊を国が認めて、天皇が直接に自衛隊を総攬するような体制ができなくちゃいかん。それがないと、日本の民主主義は真に土着的な民主主義にはなり得ない。『空と無我―仏教の言語観』定方晟(さだかた・あきら)(講談社現代新書997)1990年5月20日初版発行203頁...『はるかなる山河に―東大戦歿学生の手記』東大学生自治会・戦歿学生手記編集委員会編単行本・ソフトカバー1947年12月4日...まだ国際政治を支配しているのは、姑息な力の法則であって、その法則の上では力を否定するものは、最終的にみずから国家を否定するほかはないのである。平和勢力と称されるものは、日本の国家観の曖昧模糊たる自信喪失をねらって、日本自身の国家否定と、暴力否定とを次第次第につなげようと意図している。そこで最終的に彼ら[社会主義、共産主義]が意図するものは、国家としての日本の崩壊と、無力化と、そこに浸透して共産政権を樹立することにほかならない。「果たし得ていない約束」は、非常によく引用される名文である。短いがこれを読むだけでも本書は価値がある。かっこいい言葉であり、傾聴すべき言葉。しかし、われわれではなく、「わたしは」だろう。三島は自分だけが最後のこの精華であると思っていたと思う。内容としては大して重要ではないが、ここは三島の「つかみ」の部分であってここで会場は沸く。文章ではわからないが、この講演は何度も会場がわく、熱気に溢れかつ和やかなものである。ここは省略しない方がよい。三島は、八田一朗というボディビル協会の会長に「あんた参議院で先輩だから、石原君のところへ行って、ボディビルの悪口をやめろと言ってくれ」と頼んだところ、八田は秘書に石原のところへそのことを言いに行かせた。『萬葉集釋注七 巻第十三・巻第十四』伊藤博(いとう・はく)(集英社文庫ヘリテージシリーズ)全10巻2005年12月21日初版発行...『現代日本の問題集』日垣隆(講談社現代新書)2004年6月20日初版発行268頁著者は、コラムニスト、ジ...『「時間」の作法』林望(はやし・のぞむ)(角川SSC新書118)2011年3月25日初版発行191頁...『西尾幹二のブログ論壇』西尾幹二(総和社)単行本・ソフトカバー平成22年(2010)12月18日初版発行389頁...『祖父東條英機「一切語るなかれ」増補改訂版』東條由布子(文春文庫)2000年3月10日初版発行313頁著...われわれは、護るべき日本の文化・歴史・伝統の最後の保持者であり、最終の代弁者であり、且つその精華であることを以て自ら任ずる。 文化防衛論 - 三島由紀夫 - 本の購入は楽天ブックスで。全品送料無料!購入毎に「楽天ポイント」が貯まってお得!みんなのレビュー・感想も満載。 記事の《1》から《4》、四本まとめたマガジンです。《4》のボリュームだけで、全体の半分以上を占めております。《4》の前半の無料エリアで、《1》~《3》の概略を述べておりますので、まずそれをご覧いただき、お気にめせば、マガジンで、《1》~《4》の全体をご購入いただけば、と存じます。日本文化とは、菊と刀。「美を愛好し、俳優や芸術家を尊敬し、菊作りに秘術を尽す」そんな日本人が「刀を崇拝し武士に最高の栄誉を帰する」。【ベネディクト 長谷川松治訳『菊と刀』教養文庫1967、6頁】論文が後半に入って、「国民文化の再帰性と全体性と主体性」が論じられる件り(くだり←原典ルビ)から以後、にわかに読みにくくなり、生硬で、通りの悪い、一人よがりの文章になっている。はっきり言って悪文である。何度読んでも頭に入らない学生の観念的論文と大差はない。<引用終り>新潮文庫のラスト40ページに「文化防衛論」が収録されます。解説は、西尾幹二氏。三島文学の論客として超一流の学者なのに、「文化防衛論」についてこう書かれます。<次の段落は、引用>令和の日本に平和と幸福を築く、三島先生のメッセージを解明したく存じます。続きをご覧頂き、コメント頂いたご意見、ご指摘の点から、三島文学を深めてゆく所存です。まず「文化防衛論」を読み解きます。テキストの参照ページを、ちくま文庫版『文化防衛論』 2006 によって示します。文化とは「生活のしかた」。日本文化は、日本人の生き方。どう生きるか?が文化。津田左右吉の、岩波文庫で全八巻にわたる日本文学の通史は、日本人に精神史を一望させました。「軍国主義者だ」と三島をなじる人は、上の言葉をかみしめられたい。文化を軽んじたから戦争へつき進んだ。文化を守らない日本は、アイデンティティを喪失したのだ。記事の《1》から《4》、四本まとめたマガジンです。《4》のボリュームだけで、全体の半分以上を占めております。《4》の前半の無料エリアで、…ここから、ちくま文庫『文化防衛論』のページを【数字】で示しながら読解します。それ以外の文献は【〇】で表し、敬称は略させて頂きます。また自決への心情は、「豊饒の海」を世界の芸術として永遠に樹立すべく、たった一度限りの決死の行動と、永遠の芸術、それら二つの美を一体に実現する文武両道であったと、稿を改めて「豊饒の海」を論じます。