介護者の転倒事故が100%無くならないと言い切れる根拠は単純です。 要介護者から目を離す時間があるためです。 私は介護士として10年働いていますが、24時間付きっ切りでひとりの高齢者を看ることは … 介護施設での転倒事故は、極力防止しなければなりません。職員側に原因がある場合は、特にそうです。 万が一事故が起こってしまった場合には、原因の究明をしっかりと行い、対策を講じるようにしま … 介護事故には、「転倒・転落」「誤嚥」「入浴中の溺死」「異食」「薬の誤配」など、さまざまな類型が考えられますが、 圧倒的に多いのが転倒・転落です。 介護事故の類型ごとの統計は見当たりませんが、私自身が相談を受けてきた類型の中でも、極めて多い介護事故です。 高齢になると、身体的な活動能力やバランス感覚、注意力が衰え、転倒や転落を起こしやすくなります。目次まず、介護施設で起こりえる事故の区分内容を見てみましょう。表から見てわかる通り、どの施設においても割合が大きいのが「転倒」となっています。高齢者の転倒は、容態を悪化させ要介護度を引き上げる原因になったり、場合によっては死に至るという統計があります。転倒事故は、介護度の悪化に影響を及ぼすと言われています。下図を御覧ください。厚生労働省の調査によると、要介護度別にみた介護が必要となった主な原因でも、上位に食い込んできていることがわかります。転倒事故は寿命にも関わってくるという統計データがあります。上記の不慮の事故の種類別にみた年齢別死亡数によると、80歳以上の高齢者では窒息についで「転倒・転落」による事故死が多いということがわかります。介護施設で起きた「転倒・転落事故」は、訴訟・裁判に繋がる恐れもあります。では、転倒事故は施設のどこで起こる危険性が高いのでしょうか?詳しく見ていきましょう。転倒が起こった場所と、転倒の原因となった行動動機を分析してみましょう。ベッドが事故に最も関係する機器として、割合が多いことがわかります。利用者にとっても施設にとっても厄介な転倒事故。では、転倒事故を防ぐためにはどのような対策を行ったらいいのでしょうか?事故が最も起きやすい居室は、利用者が1日のうちで過ごす時間が長く、スタッフの目が届きにくいという特徴があります。見守りナースコールなら、見回りをせずとも画面上からどのような状態なのかを確認することができます。また、精密な離床センサーと連携しているので、体動や端座位など、より細かな動作を検知できます。いかがでしたでしょうか。施設の安全管理としては、日頃から転倒・転落の恐れがある状況や環境を把握し対策していくことが必要ですね。転倒の原因となる障害物をなくす事、補助バーなど移動の際の支えとなる物を導入する事はもちろん、転倒しにくい肉体づくりとして、筋力強化や姿勢を保持できるようにバランス練習を促すなど基本的な対策も重要でしょう。また、万が一転倒が発生してしまった場合には、対処方法をマニュアル化し、場合によっては医師への連絡がスムーズに行えるようにしておきましょう。家族への報告・再発防止の対策などもマニュアルに含め、適切な対処を素早く行えるよう対策する必要があります。場合によっては、機器によるサポートも検討したいものです。ベッドで見守りナースコールは、現在注目されている介護ロボットの分野。 高齢者の転倒は、発生する頻度が高いにもかかわらず、最悪の場合寝たきりのキッカケにもなる恐ろしい事故です。介護の現場で転倒事故が起きやすいケースと、その対策について見ていきましょう。 介護の現場で、ちょっと目を離したスキに利用者さんが転倒し、ヒヤリとした経験はありませんか?目次東京消防庁の発表によれば、日常生活における高齢者の事故のうち約8割が転倒によるもので、平成30年には約5.8万人の高齢者が転倒事故により救急搬送されました。発生場所は約6割が自宅など居住場所ですが、介護の現場でも転倒事故は発生しています。高齢者の場合、若い方に比べ転んだ際に重症化するリスクが高く、転倒・転落後に搬送された病院のレントゲン検査で上腕骨骨折も報告されていますが、ほとんどが大腿骨頸部骨折や大腿骨転子部骨折です。太ももの付け根となる大腿骨を骨折すると歩行が困難となり、結果、寝たきりとなってしまう可能性も高くなります。次に、介護施設ではどのような業務中に転倒事故が発生しやすいのか、その状況を介護労働安定センターの調査研究報告書から見てみましょう。これらの事例を事業形態別に分類・比較してみると、入所サービスでは利用者さんの居室内や施設内での移動時の発生が多く、通所サービスではリハビリ中や見守り中、介護者が目を離した隙に発生する割合が高くなっています。内的要因には、加齢による体の変化や精神・心理面、薬などの影響があります。ほとんどの薬には副作用があります。睡眠薬や高血圧薬などはふらつきや立ちくらみなどが起きることから転倒しやすくなります。高齢者の場合、このような体調の変化があっても、それを家族や周りの方に言わない、自分自身で体調の変化に気付いていないといったことが多いため注意が必要です。外的要因としては、以下に挙げたようなたくさんの環境要因が生活環境の中に潜んでいます。これらが要因となり転倒事故につながりますが、とくに慣れない環境の場合、そのリスクはさらに高くなりますので注意が必要です。では、転倒の原因を理解したところで、次に転倒を防ぐ方法について詳しくご説明します。介護施設では、転倒しにくい環境作りや心と体作りのサポートとともに、事故を防ぐ仕組み作りが重要です。転びにくい心と体作りには、以下のような3つのサポートが必要です。高齢になると若いころに比べ、どうしても動きがゆっくりになります。「意識が混濁するような合わない薬を服用していないか」「意識が弱まる薬は服用後、何分後からどのくらいの間効いているのか」など、記憶は曖昧なので必ず記録に残しましょう。とくに複数の薬を服用されている利用者さんには注意が必要です。立った状態でゆっくりと両膝を曲げ伸ばしする、太ももを片方ずつゆっくりと上げ下げする、かかとをゆっくりと上下するなどの転倒防止のための2つ目の対策が、転倒しにくい環境を整えることです。シーン別に具体的な対策例を見てみましょう。介護の現場で、「事故防止に取り組んでいるけど改善されない」という声をよく聞きますが、すでにヒヤリハット報告書の記入・提出を行っているのに事故が減らないとすれば、事故防止の基本的な活動を怠っている可能性があります。たとえば、認知症の利用者さんの徘徊中に起きた転倒事故は、ベテランの介護職員でも防ぐことはできません。そこに無駄な労力を割くのではなく、防ぐべき事故をゼロにできるよう対策を立てていくことが重要です。移乗介助の際、車椅子が動いて利用者さんが転倒する事故を防止するには、車椅子のブレーキが緩んでいないかの安全点検が必要です。「車椅子の一斉点検」のルール化は多くの施設で実施しています。建物や設備も時間とともに劣化しますので、定期的な安全点検が必要です。危険個所を発見できるよう、点検表を作り職員全員に配布しましょう。まとめ極論になりますが、転ばないためには「動かない」のが一番です。しかし、動かないことで身体機能やQOL(生活の質)が低下し、決してプラスにはなりません。自由に動きたいという気持ちを抑え込んでしまうのは、ご本人の意欲や喜びを奪うことであり、最近では「虐待」と解釈されてしまうこともあります。いずれにせよ、高齢になると骨も弱くなり骨折しやすくなります。転倒から入院・手術とならないためにも、介護スタッフだけでなく施設や組織全体で取り組んでいきましょう。今よりもっと自分にあった職場を見つけませんか? \ 介護転職ならケアスタイル / 訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容とはフェイスシートとは? 介護関係者必見の基礎知識から記入ポイントまでまとめ北海道・東北関東北陸・甲信越東海近畿中国九州・沖縄Copyright © INFOCOM CORPORATION All rights reserved. なぜなら、介護施設の管理者として常に転倒事故に関わってきた経験があるからです。 家族様はリスクを重視される傾向にありますし、介護施設の特性上も安全重視にならざるをえません。 しかし、転倒リスクをゼロにしようとすると最終的には身体拘束するしかないという結論に至ります。 介護施設での転倒事故は、極力防止しなければなりません。職員側に原因がある場合は、特にそうです。 万が一事故が起こってしまった場合には、原因の究明をしっかりと行い、対策を講じるようにしま … うちの介護施設では転倒事故が結構あります。常に見守ることはできないので、どうしたらいいか教えてもらえませんか?転倒事故を予防する対策や考え方をご紹介します。家族様にも転倒リスクゼロ=自由ゼロということを理解してもらいましょう。アセスメントをきっちりすることが利用者様の自由を守ることに繋がります。転倒事故の対策を書きましたので、参考にしていただければと思います。・転倒事故のアセスメント方法・転倒事故の対策がわかります。なぜなら、介護施設の管理者として常に転倒事故に関わってきた経験があるからです。家族様はリスクを重視される傾向にありますし、介護施設の特性上も安全重視にならざるをえません。しかし、転倒リスクをゼロにしようとすると最終的には身体拘束するしかないという結論に至ります。誰もそんなことを望んでいないので、正しい考え方を持つ必要があります。目次転倒を予防するために、〇〇をしたら良いという正解はありません。急を要する場合はすぐに移動援助を追加しますが、基本的には ②能力低下原因の除去③環境整備④補助具の活用⑤移動援助の継続 上記の流れでご自身で安全に移動できないか考えましょう。歩行の流れは①寝返り②起き上がり③座位④立ち上がり⑤立位⑥歩行(移乗)という6つで構成されています。1つ1つ分割して能力をアセスメントし、どの動作時に転倒のリスクがあるか把握することが大切です。転倒のリスクがある利用者様にはすぐに移動介助が追加されます。それ自体に問題はないのですが、移動介助が入ったからOKと終わってしまうのは良くありません。・痛み・視力低下や視野狭窄・筋力低下・感覚の鈍化・注意力や集中力の低下・パーキンソン病など病気の影響・認知症や精神疾患の影響など、能力低下の原因は様々あります。①治療による根本的解決②痛み止めなどの緩和③降圧剤などの予防や維持④リハビリなどによる改善そして、できることは結構あります。転倒事故の多くは居室内で一人にいるときに起こっています。・小さな段差がある・カーペットで引っ掛かりやすい・暗くて見えにくい・ふらついた時に持つところがない・靴のかかとを踏んでいる・滑りやすい床環境整備は転倒した時のケガ予防の観点からも有効です。特にトイレや洗面所の移動は1日中でも回数が多いので環境を整えましょう。昔は「能力低下=介助の追加」という考え方が当たり前でした。今は自立支援の考えも浸透してきており、福祉用具などの補助具も豊富になってきました。「自分だったらどうか?」という考え方は非常に重要で、自分が筋力低下した場合、いきなり介護職に移動のたびに見守られたらどうでしょう。きっと嫌だなと思うはずです。利用者様も同じで、可能な限り一人で自由に生活したいと考えています。・手すり・杖・歩行器・車いすなど、様々な機能の物があります。どうやったら安全に一人で移動してもらえるかな?と考えることが大切です。・能力低下の原因除去・環境整備・補助具の活用この3つをやっても一人で移動してもらうのは転倒リスクが高い場合、移動介助は継続的に必要です。各動作ごとに具体的な対策を書いていきますね。寝返りや起き上がり動作の段階だと、転倒というより転落です。・幅広のベッドを使う・床での生活(介護職嫌がる…)※4点柵で囲むのは身体拘束になるのでやめましょう【転落時のケガ防止】・超低床ベッドを使う・転落した場合のケガ防止マットを敷く座位動作の段階も転落になります。体幹の筋力があまりない利用者様の場合、座位姿勢が保持できず倒れます。・高さに調整できるベッドを使って足裏が床につくようにする・利き手側に支えとなる手すりやL字バーを設置する【転落時のケガ防止】・足裏を置くスペース以外にマットを敷く立ち上がり、立位動作からは転倒になります。下肢筋力や体幹筋力がない利用者様はバランスが保てず転倒します。・高さに調整できるベッドを使って足裏が床につくようにする・利き手側に支えとなる手すり(縦が良い)やL字バーを設置する・滑りにくい足に合った靴を履いていただく【転倒時のケガ防止】・ヒッププロテクターやヘッドギアを使う(導入難しい…)・足裏を置くスペース以外にマットを敷く・床に物が落ちていないよう環境整備する・段差などを解消する・歩きやすい床材に変更する・センサーライトなど照明の工夫・室内に手すりをつける・歩行器を使用する・車いすを使用する・安定した家具を伝って歩けるよう配置する・休憩できる椅子を配置する(回転椅子×)歩行時の転倒事故をゼロにすることは不可能です。自由を守りつつ、転倒をできる限り防ぐためにできることは全てやりましょう。介護施設に預けたら安全で安心くらいの感覚を持った家族様はたくさんいます。 ②転倒をゼロにできないことの説明③利用者様や家族様の希望の共有④総合的なケアの方針の決定⑤転倒リスクに関しての合意 上記のような手順で話し合いをしておかないと、利用者様がケガするだけでなく、訴えるなどの問題に発展する可能性もあるので細心の注意が必要です。介護施設の特性上どうしても安全重視にならざるを得ません。家族様が安全を重視するタイプの場合、利用者様の行動はかなり制限されます。そうならないように、アセスメントをしっかり行い、自由を守ることが大切です。転倒をゼロにすることは不可能です。①アセスメント②能力低下原因の除去③環境整備④補助具の活用⑤移動援助の継続という手順で転倒事故を減らしていきましょう。サービス開始時や担当者会議で転倒リスクについて話し合うこともお忘れなく。本日も介護クエストをお読み頂きありがとうございます♪「人間関係に疲れた…」「頑張ってるのに給料が上がらない…」「腰は痛いし、夜勤はしんどい…」こんな介護施設で働いていませんか?・・・・仕事を辞めたいくらい悩んでいる介護職は下記の記事を読んでみてください。【完全無料】介護職が幸せになるための転職マニュアル【介護歴11年の集大成】FOLLOW©Copyright2020