患者さんに緑内障・高眼圧症治療剤のキサラタン点眼液(ラタノプロスト:プロスタグランジンf2α誘導体)が処方されたときに、「この目薬の色素沈着ってなんで起きるの?」と聞かれました。おそらく患者さんはこの副作用の作用機序的なものを聞きたかったか 患者さんに緑内障・高眼圧症治療剤のキサラタン点眼液(ラタノプロスト:プロスタグランジンF2α誘導体)が処方されたときに、「この目薬の色素沈着ってなんで起きるの?」と聞かれました。おそらく患者さんはこの副作用の作用機序的なものを聞きたかったかと思うのですが、私は「メラニン色素が増えるみたいです」と答えにもなっていない事を伝えてしまったので、次回に再度伝えるために調べてみました。「Xa」は治験コードPh海外の臨床試験で、1日2 回点眼した場合に眼圧(正常値10~21mmHg)とは、毛様体突起で産生される眼房水の量により調整がされる。この眼房水の排出には2つの経路(線維柱帯流出経路)と(ぶどう膜強膜流出経路)が存在する。色素沈着に関して、インタビューフォームには以下のような記載がありました。本剤の投与により、虹彩色素沈着は日常生活にそれほど影響はないかと思われますが、眼瞼色素沈着は目のまわりの黒ずみとして見た目への影響があるので、投薬時にまたGoogleScholarで検索したところ以下の記載がありました。3)PG 製剤による色素沈着と多毛に対する発症機序のまとめラタノプロストおよびウノプロストンでは両薬剤ともまた,PGE2が毛根細胞に作用し,多毛が生じると推定されている.PG 作用を不活性化するためにはPG トランスポーターを通してPG が細胞内に取り込まれる必要がある.このPG 製剤の副作用はすべてのPG 製剤に共通する副作用と考える.患者さんにはプロスタグランジンE2まで言い出すと少しわかりにくいかと思いますので、「メラノサイトと呼ばれるメラニンを作る工場に薬の成分が働きかける事で色素沈着がおこります」と伝える事にしたいと思います。 PG→充血・色素沈着. 緑内障でのプロスタグランジン系の点眼液による色素沈着は消える? 詳細 親カテゴリ: ブログ カテゴリ: 外用薬のこと 作成日:2015年11月20日(金)21:47 正常眼圧緑内障で、ルミガンと言う点眼薬を使用しております。その副作用で、目の回り(とくに目の下)の黒ずみがひどくて、パンダの目のような状態で、ある人から「死人みたい」とまで言われ、体調を心配されました。実際、目の下の涙袋 緑内障の進行を予防するために目薬は欠かせませんので、「まぶたの色素沈着」はあきらめているという方が大半でした。 そのような中、当院で目の周りに鍼治療を継続的に受けている患者さんから、「最近、まぶたのくすみが薄くなってきたんです。 患者さんに緑内障・高眼圧症治療剤のキサラタン点眼液(ラタノプロスト:プロスタグランジンf2α誘導体)が処方されたときに、「この目薬の色素沈着ってなんで起きるの?」と聞かれました。おそらく患者さんはこの副作用の作用機序的なものを聞きたかったか 緑内障治療の目薬の中でもかなり効果が高く、房水の排水をぶどう膜強膜経路にて促す効果があります。 副作用としては、まつげが増えたり、瞼が黒ずんだり、瞼がへこんだり、光彩の色素沈着といった症状が出ることがありますが、重篤な物は少ないと言われています。 緑内障点眼薬の種類は様々ですが、特にプロスタグランジン製剤は、人によっては「まぶたの色素沈着」を起こすことが知られています。実際に当院でも、緑内障の患者さんの多くが、このPG点眼薬を使用しており、「まぶたの色素沈着」が美容的に気になるという声を伺います。緑内障の進行を予防するために目薬は欠かせませんので、「まぶたの色素沈着」はあきらめているという方が大半でした。そのような中、当院で目の周りに鍼治療を継続的に受けている患者さんから、「最近、まぶたのくすみが薄くなってきたんです。」という声を良く聞くようになりました。確かに、初診時は点眼の副作用によって、瞼が黒ずみ、くぼんでいるような容姿の患者さんが、まぶたのくすみが取れ、まぶたが健康的にふっくらして、まるで10歳若返ったかのような印象を受けるまでになったのです。そのような美容上の変化は、一人二人の偶然的なものではなく、定期的に鍼治療を受けている半数以上の方に見られました。緑内障点眼液によるまぶたの色素沈着を、継続的な鍼治療によって美容的に解消するという試みは、当院ならではのものだと思います。ただ、PG点眼を長期間にわたり使用している方は、まぶたの毛細血管が弱く、鍼治療による内出血のリスクが通常よりも高い場合があります。また、効果が出るまでに3カ月以上はかかりますので、定期的な治療が必要になります。尚、特に美容鍼を追加しない緑内障の鍼治療(7500円)によっても「まぶたの色素沈着」が改善する場合があります。ですから特に美容上の問題で「まぶたの色素沈着」が非常に気になるという方には、こちらのコースがお勧めです。適応などが対象となります。目のまわりは、治療鍼と美容鍼を組み合わせた施術を行います。<補足>筆者である私自身が緑内障で、このプロスタグランジン系点眼液を使用しているので、少し詳しく解説してみたいと思います。プロスタグランジンは私たちの体内にある生理活性物質の一つです。有名なのがプロスタグランジンFa2という物質で、主に女性の生理を促進させる役割を担っています。この物質は子宮内の筋肉を刺激し収縮させて、不要になった子宮内膜などを体外に排出させる働きがあります。このプロスタグランジンの分泌量が多いと生理痛がひどくなる場合があります。緑内障の点眼薬の中には、このプロスタグランジンFa2の成分を基にした点眼薬があり、現在でも緑内障治療の第一選択薬になっています。この点眼薬には、強膜やぶどう膜を刺激することで房水の排出を促進させる作用があります。ちなみに緑内障の点眼薬には、強膜ぶどう膜からの房水排出を促進するもの(PG製剤)、房水生産を抑制するもの(βブロッカーや炭酸脱水素酵素阻害薬)、また近年ではその両方の作用を持つ「α2作動薬」などがあります。さらに余談ですが、当院の患者さんで非常に生理痛がひどい、という方がおりました。どれほどひどいかと言うと、生理前後は起き上がれない程の痛みで、ずっと寝込んでしまうとのことでした。大学病院での精査でも原因が不明ということで、当院を受診したのですが、問診によってよ緑内障の点眼薬(プロスタグランジン製剤)を使用していることが分かり、もしかしたら目薬が関係しているかもしれないと助言したところ、やはり彼女はプロスタグランジン製剤によって激しい生理痛を起こしていたことが分かりました。目薬に含まれる成分はごく微量ですが、長期間にわたり鼻涙管から鼻粘膜・咽頭膜へと吸収されつづけた結果の、反作用だったのです。色素沈着や、全身への影響などは、目薬の点眼方法や点眼習慣などによって予防できるので、正しい点眼方法を再確認してみてください。 © 2015 オアシスはり灸治療院 2018.04.19更新プロスタグランジン系統の目薬は、眼圧を下げる力が強く、1日1回の点眼ですみ、全身への副作用が少ないため、緑内障治療の第一選択とされています。ただし、まぶたに付着した目薬が原因で起こってしまう、まぶたの色素沈着の副作用があります。これは、点眼後すぐ洗顔することで防げます。洗顔できない時は、濡れたおしぼりか、又は、ティシュでふきとってください。朝の洗顔前に点眼するのも1つの方法です。充血が気にならなければ洗顔の手間が減りますし、朝に点眼するる方が忘れにくいのも利点です。 緑内障点眼薬の種類は様々ですが、特にプロスタグランジン製剤は、人によっては「まぶたの色素沈着」を起こすことが知られています。実際に当院でも、緑内障の患者さんの多くが、このPG点眼薬を使用しており、「まぶたの色素沈着」が美容的に気になるという声を伺います。緑内障の進行を予防するために目薬は欠かせませんので、「まぶたの色素沈着」はあきらめているという方が大半でした。そのような中、当院で目の周りに鍼治療を継続的に受けている患者さんから、「最近、まぶたのくすみが薄くなってきたんです。」という声を良く聞くようになりました。確かに、初診時は点眼の副作用によって、瞼が黒ずみ、くぼんでいるような容姿の患者さんが、まぶたのくすみが取れ、まぶたが健康的にふっくらして、まるで10歳若返ったかのような印象を受けるまでになったのです。そのような美容上の変化は、一人二人の偶然的なものではなく、定期的に鍼治療を受けている半数以上の方に見られました。緑内障点眼液によるまぶたの色素沈着を、継続的な鍼治療によって美容的に解消するという試みは、当院ならではのものだと思います。ただ、PG点眼を長期間にわたり使用している方は、まぶたの毛細血管が弱く、鍼治療による内出血のリスクが通常よりも高い場合があります。また、効果が出るまでに3カ月以上はかかりますので、定期的な治療が必要になります。尚、特に美容鍼を追加しない緑内障の鍼治療(7500円)によっても「まぶたの色素沈着」が改善する場合があります。ですから特に美容上の問題で「まぶたの色素沈着」が非常に気になるという方には、こちらのコースがお勧めです。適応などが対象となります。目のまわりは、治療鍼と美容鍼を組み合わせた施術を行います。<補足>筆者である私自身が緑内障で、このプロスタグランジン系点眼液を使用しているので、少し詳しく解説してみたいと思います。プロスタグランジンは私たちの体内にある生理活性物質の一つです。有名なのがプロスタグランジンFa2という物質で、主に女性の生理を促進させる役割を担っています。この物質は子宮内の筋肉を刺激し収縮させて、不要になった子宮内膜などを体外に排出させる働きがあります。このプロスタグランジンの分泌量が多いと生理痛がひどくなる場合があります。緑内障の点眼薬の中には、このプロスタグランジンFa2の成分を基にした点眼薬があり、現在でも緑内障治療の第一選択薬になっています。この点眼薬には、強膜やぶどう膜を刺激することで房水の排出を促進させる作用があります。ちなみに緑内障の点眼薬には、強膜ぶどう膜からの房水排出を促進するもの(PG製剤)、房水生産を抑制するもの(βブロッカーや炭酸脱水素酵素阻害薬)、また近年ではその両方の作用を持つ「α2作動薬」などがあります。さらに余談ですが、当院の患者さんで非常に生理痛がひどい、という方がおりました。どれほどひどいかと言うと、生理前後は起き上がれない程の痛みで、ずっと寝込んでしまうとのことでした。大学病院での精査でも原因が不明ということで、当院を受診したのですが、問診によってよ緑内障の点眼薬(プロスタグランジン製剤)を使用していることが分かり、もしかしたら目薬が関係しているかもしれないと助言したところ、やはり彼女はプロスタグランジン製剤によって激しい生理痛を起こしていたことが分かりました。目薬に含まれる成分はごく微量ですが、長期間にわたり鼻涙管から鼻粘膜・咽頭膜へと吸収されつづけた結果の、反作用だったのです。色素沈着や、全身への影響などは、目薬の点眼方法や点眼習慣などによって予防できるので、正しい点眼方法を再確認してみてください。 © 2015 オアシスはり灸治療院
プロスタグランジン系統の目薬は、眼圧を下げる力が強く、1日1回の点眼ですみ、全身への副作用が少ないため、緑内障治療の第一選択とされています。ただし、まぶたに付着した目薬が原因で起こってしまう、まぶたの色素沈着の副作用があります。 いままでの緑内障治療の目薬は『色素沈着』してしまう…と言われていました。 目の周りの色素沈着を防ぐには、点眼の際にこぼれた目薬をウエットティッシュでふき取る・眼(顔)を洗う、などをしなければいけませんでした。 緑内障の目薬の副作用でまつげが伸びたり、色素が沈着するのでしょうか。 緑内障は進行すると改善が難しくなりますので、症状に気づいたら早めに治療を行うことが大事です。 名古屋市南区、川本眼科です。白内障,緑内障,糖尿病網膜症,加齢黄斑変性症などに対応します。中京病院を中心に中京グループという眼科専門医ネットワークを作っております。 緑内障の治療には眼圧を下げる点眼薬が使用されます。点眼液には様々な種類がありますが、今回はその中でもよく使用されているキサラタン®点眼液の特徴と副作用・注意点について解説します。 緑内障点眼薬の種類は様々ですが、特にプロスタグランジン製剤は、人によっては「まぶたの色素沈着」を起こすことが知られています。 実際に当院でも、緑内障の患者さんの多くが、このPG点眼薬を使用しており、「まぶたの色素沈着」が美容的に気になるという声を伺います。 緑内障の治療用目薬には十数種類あり、その種類によって効果や副作用も違います。この記事ではそれらを詳しく解説し、緑内障の目薬との付き合い方を考えていきます。 緑内障でのプロスタグランジン系の点眼液による色素沈着は消える? 詳細 親カテゴリ: ブログ カテゴリ: 外用薬のこと 作成日:2015年11月20日(金)21:47 ルミガン、トラバタンズ、タプロス、ラタノプロスト(キサラタン)がPG(プロスタグランジン)系統の目薬で、緑内障治療の第一選択です。 眼圧を下げる力が最も強く、1日1回の点眼ですみ、全身への副作用がないからです。