なんて言うんですかね、ラスト、あの小さいおうちの2階に上がって、窓から2人が顔を出した時、時子の顔を見るタキちゃんの表情が超素敵だったりしてね…(しみじみ)。そういう場面場面を思い出すだけで、スゲー泣けるというか。 平凡な日常だったのではないでしょうか? ひそやかな恋愛事件の気配が高まる中、時子を慕い、家族を見守るタキは、一つの選択を迫られることになる。それから、60年後の現代。晩年のタキ(倍賞)が大学ノートに綴った自叙伝には、“小さいおうち”で過ごした日々の記憶が記されていた。 タキは、板倉に時子の手紙を届けなかったことで、板倉と時子の関係を終わらせる。タキ自身も性的マイノリティとして抑圧される立場にありながら、自身の時子に対する愛情も相まって、世間とともに時子を抑圧する立場にまわってしまう。 タキと時子の関係に変化があらわれる。そして、彼らの住む“小さいおうち”にも、暗い戦争の影は忍びより― ※ここから先はネタバレを含みますのでご注意ください。 中島京子さんの直木賞受賞作、「小さいおうち」を読みました。
空爆で時子と旦那の雅樹は命を落とします。 時は流れ 目が見えなくなった時子の息子・恭一は、 母親の不倫の事、 手紙の事を知り涙を流します。 タキが守りたかったのは、 タキが居た「小さいおうち」での. 『小さいおうち』(ちいさいおうち)は、中島京子による日本の小説。『別册文藝春秋』(文藝春秋)にて2008年11月号(第278号)から2010年1月号(第285号)まで連載された。第143回直木三十五賞受賞作。 おもちゃ会社の存続のために板倉を打算で結婚させようとする平井は、時子に板倉の説得をするように言う。板倉の下宿に通ううちに時子の気持ちが揺れ、恋愛へと発展し、タキはその狭間で悩んでしまう。丙種合格で徴兵されなかった板倉も、戦況悪化とともに徴兵されることになり、平井家に別れの挨拶に来るがそそくさと帰る。翌日、餞別を贈りに行こうとする時子をタキが説得して手紙を書かせる。その手紙を託されたタキはある決断をする。その日、板倉は現れなかった。板倉に渡されていなかった「不倫の証拠」を前に、健史はタキの回想録にその日のことが何と記されていたか思い起こす。タキが手紙を渡していなかったことから、その日の記録は虚偽であり、時子に恋をしていたのかと悟る。そんな中、タキに縁談の話が来る。しかし相手は53歳の老人という、あまりにも年が離れていることもあり、タキは嫌がり、破談となった。タキの死後、遺品の中から封がされたままの手紙が出てくる。大学を卒業した健史は書店で恋人から絵本『ちいさなおうち』をプレゼントされ、店内に貼られた「イタクラ ショージ」の展覧会のポスターを目にする。調べてみると板倉が戦争を生き延び、画家になったことを知る。イタクラの記念館には赤い屋根の家が描かれた作品があった。板倉は独身を貫いたようだった。3年前に平井家の息子と連絡をとったことがあると学芸員に聞かされた健史は、恋人と共に彼の住む石川県に向かう。大学生の健史の大叔母であったタキが亡くなる。遺品の中には赤い屋根の家の絵があったが、健史の父の一言で処分される。そのうち、健史宛ての品が見つかる。開けてみるとタキが健史にうながされて大学ノートに書き記していた自叙伝があった。健史はそんなに明るい時代じゃなかったんじゃないの、というが、タキには未来に満ちた時代に思えたのだった。恋愛の話も書いてよ、という健史に対し、タキはそんなのはなかったと言い生涯独身を貫いた。そして台風が来た時、雅樹が出張先から戻れないことを報せに駆けつけた際には、2階の雨戸を固定した後で一晩泊まることになった。その夜、時子と板倉は接吻してしまう。 小さいおうち。Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)。評価3.5。みんなの映画を見た感想・評価を投稿 赤い煉瓦の家の窓に並ぶ時子とタキが描かれていて、 私には、それが二人が特別に親密であるかのように思えたのです。 芸術家ならではの鋭い感性を持つ板倉は、二人と接しているうちに、 タキの仕草や視線から、時子への恋心を感じとっていたのでは。 中島京子さんの「小さいおうち」を読んでの疑問です。最後の方で、主人公のタキが、奥様の板倉さんへの「会いたい」という内容の手紙を、板倉さんに渡さずにずっと持っていましたね。もしこの為に奥様と板倉さんがそのまま会わずに別れれ