エアマスター 長戸 キス

クセの強すぎるストリートファイターたちが放つ名言がアツすぎる!きわめてクセの強いキャラクターたちが登場する作品を、数多く生み出してきた柴田ヨクサル。特に本作は名言でないものを探す方が難しいほど印象深いものばかりです。通称「ヨクサル節」とも呼ばれる独特のセリフ回しで、得も言われぬ説得力があり、思わず自分でも使いたくなってしまうはず。この記事では、『エアマスター』に登場する主要キャラクターたちの名言と、それらが生まれたシーンをご紹介していきます。本作の主人公、「エアマスター」こと相川摩季(あいかわまき)。最終巻では、闘いのなかでのみ己の生き方を見出してきた「渺茫(びょうぼう)」という怪物と対峙したマキ。彼女も闘いに喜びを見出す怪物「エアマスター」を内に飼っています。これまでは自分のなかの狂気とも思える闘いへの執着に戸惑っていましたが、ラスボスともいえる最強の渺茫を前に、自身のすべてを解き放つことができると、歓喜に打ち震えました。そして死んでも戦いを求めてくる渺茫に対し、敵ながら共感し、マキは決着に向けて走り出すのです。まさしく珠玉の喧嘩バカである彼女を表現するうえで、これ以上にシンプルでわかりやすい言葉はないでしょう。マキの(自称)ライバルである崎山香織(さきやまかおり)が、KOされる直前にマキに向かって言った言葉です。ストリートファイターの最強を決める大会として開催された「深道ランキング」。最終戦は廃墟でのバトルロワイアルです。ライバルであるマキと決着をつけるため、崎山は立ちはだかりました。2人の実力差はあまりにも大きく、マキは悪気なくこう言います。これを聞いた崎山は、1秒でKOする宣言をされたことではなく、「悪いが」とつけたことが自分への哀れみだとして、激怒するのです。そして、マキがはるか上の存在であることを認めたうえで、それでも彼女の中に「崎山香織」という人間を居させてほしいという強い想いを涙ながらにぶつけました。嘘偽りのない彼女の本心を聞かされたマキは、敬意を示し、あらためて「一秒だ」と言い直すのです。そしてその言葉どおり蹴り一発でKOしました。この2人の関係は、女性同士とは思えないほどに血が滾る熱さを秘めています。崎山は作中でも屈指のインパクトを放つキャラクターで、読者の間でもファンが多いので、ぜひ注目してみてくださいね。ルチャリブレのマスクで常に顔を隠している謎の男性、ルチャマスター。彼己の力量不足で想い人を救えなかった過去を持ち、自責の念に苛まれているBMX乗りの三島麗一(みしまれいいち)に向けてこう語りました。ルチャマスター自身は、個性の強い見た目とは裏腹に、本作中でさほど実力があるファイターではありません。しかし彼の放つ言葉のひとつひとつは、彼が持つ人生哲学に基づいた深みのあるものばかり。39歳という年長者なことも関係しているかもしれませんね。彼のように、物語の中心ではないキャラクターたちも、心に強く刻まれる名言を残しているのが本作の魅力でしょう。インパクトのあるセリフが多い本作のなかでも、ひときわ強烈な印象を焼き付けられるのが、坂本ジュリエッタのこの言葉。作中屈指の変態的なキャラクターである彼がマキと会話をしていた時、援助交際を目的としてそこに割り込んできた女子高生に向けて放ちました。ちなみに、3人いた女子高生のうちひとりは、坂本の蹴りで吹っ飛んでいます。初登場からまだ間もないころでしたが、この時点で彼の異常性がわかります。坂本は表情の変化が乏しく、何を考えているのか傍目からはわかりません。しかしその内に秘めた感情を爆発させることで、驚異的な威力をもった打撃をくり出すのです。そのため彼の機嫌を損ねた人物は、善人だろうと悪人だろうと関係なく、即座に攻撃されてしまいます。もはや、ヤンデレといっていいレベル。ただマキだけは例外。彼が思い描いている理想の女性像に近く、どんなに邪見にされても彼女に対して敵意を向けることはありません。その代わり、恐ろしいほどの愛情をもって接しようと試みるのです。出会って間もなく唇を奪ったり、ストリートファイト中にもキスをしたり、家に連れ込もうとしたり……アプローチの仕方もぶっとんでいますね。ご紹介したセリフは、そんな坂本のマキに対する愛情と、それを邪魔してきた女子高生への攻撃性があいまって生まれた、彼という人格を凝縮した言葉ではないでしょうか。実にシンプルなこのセリフを紹介します。最終戦である廃墟のバトルロワイアルにて、武月雄(たけつきお)が雑魚ファイターを倒しながら放ったものです。彼は工事現場で働きながらストリートファイター狩りをしていましたが、物語が進むにつれてそのレベルの高さについていくことができなくなり、敗戦が続くようになります。そんな自身の弱さを自覚しつつ、それでもその状況に腐ることなく持てる力で闘っていこうとする心の強さを持ちあわせています。怪物揃いの最終戦で、自分なりに輝いて散ることを心に決めた清々しいひと言。彼なりのプライドも感じることができます。長戸(ながと)というキャラクターの説明は、このセリフがすべてといっても過言ではありません。彼は、マキが「黒正義誠意連合」という北枝金次郎(きたえだきんじろう)率いる喧嘩集団と交戦した際、敵として登場しました。そして彼女が強い女性であることを知ると、こう告げたのです。長戸は手足が異常に長い体を持った長拳使いで、その特性どおり長いリーチを活かした攻撃で闘います。しかし彼の脅威は、攻撃よりも不死身とも思えるタフネスさ。そしてその源は、金次郎に対する愛情でした。これは、男が男に惚れている、などというものではなく、文字どおりの「愛情」。たびたび金次郎の肉体を狙おうとしており、その変態性がうかがえます。「深道ランキング」の主催者である深道(ふかみち)が、本作のラスボスともいえる強敵の渺茫と闘っている最中に放った言葉です。「深道ランキング」で強者を集めて渺茫に挑んでいましたが、いよいよというところで、ついに彼自身が戦いの場に身を投じました。これまでは他人の力を利用して、知略を働かせることで渺茫を倒そうと画策していた深道。実際に渺茫と拳を交えて満身創痍となり、出てきたのがこのセリフだったのです。両腕の骨が砕けて足しか動かせない状態になり、最後の最後に自分の体を動かすのは気持ちであると啖呵を切るこのシーンはとてもかっこよく、迫力満点です。「深道ランキング」のバトルロワイアルを経て、見事生き残り1位となった屋敷俊(やしきしゅん)。雑魚ファイターを蹴散らしながらこう口にしました。泣きながらこんなことを言うので、とても優勝者には見えませんが、これこそが彼の本質であり強さでもあるのでしょう。屋敷は「気」の使い手で、浸透勁という相手の内側に直接気を打ち込むことでダメージを与える攻撃を得意としています。その威力はかなりのものなのですが、彼の本当の強味は、その技を最大限に活かすための機転の良さと、相手を惑わせて自分のペースを作り出す巧みな話術にあるといえるでしょう。ただなぜか彼はやたらと強敵ばかりと対戦する羽目になり、ほぼほぼ毎回苦戦を強いられてしまうのです。そんな屋敷は、明らかに自分よりも格上の相手と対峙しても、自らを奮い立たせてなんとか勝ち筋を見出そうとします。バトルロワイアルの最後、雑魚を相手に口にしたこのセリフから、彼がこれまで味わってきた苦難がどれほどのものであったかがうかがえます。廃墟のバトルロワイアルにて、因縁の相手である時田(ときた)との再戦をした際に口にした小西良徳(こにしよしのり)のセリフです。小西は、自分自身が完璧であるということに異常に執着しており、自分が老いることで最高の状態を維持できなくなることを嫌悪していました。そんな彼は、時田相手に何もできずに敗戦したことで、精神が摩耗してしまうのです。その様子は狂気じみていて、とにかく完璧な自分を取り戻すために自らをすり減らし続けた結果がこの言葉に表れています。「完璧」に憑りつかれてしまった男の成れの果て、ある意味かっこいい生きざまなのかもしれません。ジョンス・リーは「深道ランキング」2位の男で、八極拳の使い手です。1位だった渺茫を除けば最強の男で、八極拳だけでいえば渺茫をも凌ぐ力をもっています。敵を一撃で倒すことに誇りを持っており、実際に彼の打撃を3度受けて立っていたものはいないそう。そんな彼が、これまで出会った誰よりも強い相手を前にして放ったこのセリフは、重さを秘めています。彼は作中でもかっこよさに特化した人物として描かれているので、男らしいキャラクターが好きな方には特におすすめです。

【ガチホモ注意】エアマスター17話のよりぬき長戸編 by Q_iMac - ニコニコ動画 77 コメント 登録日時:2010-07-02 02:07 | ニコニコ動画 | キャッシュ 【ガチホモ注意】エアマスター17話のよりぬき長戸編 某神MADが消されてしまい、心の隙間を埋める為、必要にかられて作ってみた。