こちらの記録は、あくまでもクローザーとして獲得したタイトルに限り計算しているので、先発投手として数々の賞を獲得した江夏選手には、若干不利な項目となってしまいました。MLB2球団・四国ILの高知ファイティングドッグを渡り歩き、現在は阪神へ復帰。現役ではNPB最多セーブを保持しています。K/BBは四球1つを与えるまでにどれだけ三振が奪えるかという指標で、この数値が高いほど試合を優位に運んでいるといえます。したがって江夏選手の記録は、先発での登板が抑えより多かった阪神時代・南海移籍1年目のデータは、通算セーブ数以外計算に入れていません。ほぼ差のない結果ではありますが、奪三振率でも上位にランクインした藤川選手と佐々木選手は、共に質の良いストレートとフォークを巧みに使い、打者を三振に追い込んでいるといえます。奪三振率は少なければ打たせて取る投手、高ければ三振を取る投手と言われ、評価基準は9.0を超えると典型的な三振を取る投手と認識されます。移籍2年目の1977年より抑えに転向し、最優秀救援投手賞を受賞します。その後は持ち前の速球と変化球を巧みに操る投球術に磨きをかけ、広島・日ハム・西武を渡り歩きました。2001年のMLBドラフトで、ミルウォーキー・ブルワーズから9巡目指名を受け入団。MLBでは短期間で3球団を渡り歩き、骨折や血行障害・マイナーでの登板を経験しました。WHIPは1イニングあたり何人の走者を出したかを表す数値で、走者が少なければ失点する可能性も低くなるため、投手の安定度を表します。あくまで個人的な見解によるランキングですが、数々の伝説を残したクローザーの活躍を思い浮かべながら、お楽しみいただけると嬉しいです。数々の感動と伝説をデータで分析すると、また違った一面が見えてきます。数値だけで選手の素晴らしさは語れませんが、時にこういった目線で野球を楽しむのも野球の奥深さを知る良い機会になると思います。先発・中継ぎ経験のある抑え投手に関しましては、中継ぎ・抑えでの登板数が先発での登板数を上回る年のみを計算しています。ヤクルトからMLB2球団を経てヤクルト復帰の後、米マイナーリーグ・韓国リーグ・再び米マイナーリーグ・台湾リーグから日本の独立リーグと、数々のリーグを渡り歩き、最後までマウンドに立ち続けることにこだわり続けました。プロ野球において常勝チームには、「良い抑え投手」が必要不可欠です。勝ち試合を締めくくるストッパーの失点はチームの敗戦に直結するため、高い投球術に加え強い精神力も必要だと言われます。通算防御率や通算セーブ数、またはピーク時を比較する単年での最高記録など、上記6名の選手を項目別にランキングしました。同率2位の高津選手のセ・リーグ連盟特別表彰は、当時の通算セーブNPB新記録を達成したことを称したものです。1998年のドラフト会議で、阪神タイガースから1位指名を受け入団。入団当初は先発としてなかなか芽がでず、5年目となる2003年のファーム日本選手権で胴上げ投手となったことをきっかけに、翌年から中継ぎ、2006年から抑えに転向しました。江夏選手のセーブ記録については公式記録ではありませんが、セーブ記録が採用される以前の1967~1973年にあげた37セーブを加算しています。先発・中継ぎ経験のある抑え投手に関しましては、通算セーブ数以外、中継ぎ・抑えでの登板数が先発での登板数を上回る年のデータを採用しています。今回日本人選手のなかで最強のストッパー候補に挙げるのは、200セーブ以上を達成しチームに一時代を築いた以下の6選手です。そして前人未到の大記録を見せてくれた岩瀬選手は4位。その金字塔は少しも揺らぐものではありませんが、6位の高津選手しかり、今回の項目では晩年の「打たせて取る」投球術は不利に働いたのだと思います。各項目のデータに関してはNPB/MLBの記録を用い、独立リーグでの記録は含みません。以上、9項目に分けてポイントを集計した最強ストッパーランキングです。1998年のドラフト会議で中日ドラゴンズを逆指名し、2位で入団。ルーキーイヤーから最優秀中継ぎ投手賞を受賞するほどの活躍を見せ、2004年から抑えに転向します。1990年のドラフト会議で、ヤクルトスワローズから3位指名を受け入団。1993年より抑えに転向し、当時の球団セーブ記録を塗り替える活躍を見せます。投手としての高い技術とタフネス、6度の日本シリーズで1度も失点したことのない勝負強さを兼ね揃えた、まさに理想のクローザーと言えるでしょう。4位のサファテ選手の正力松太郎賞は、NPBシーズン最多セーブ新記録達成を称したもので、外国人選手初の受賞。FIPとはチームの守備力や偶然の要素を省き、奪三振・与四死球・被本塁打という、純粋に投手の能力を評価する指標です。この指標ではサファテ選手が2位にランクイン。【MLB・NPB】日本人の歴代最強捕手は誰だ!【史上最強捕手ランキング】速球とフォークのコンビネーションで打者を翻弄する、藤川選手や佐々木選手が上位にランクインするのも頷けます。時代を超えて伝説を残している6名の選手たちを、さまざまな項目ごとにランキングしていますが、NPB、MLB、高校野球とどれも好きで、気になる記事や面白い記事等を本ブログに書いていこうと思います。 プロ野球 2019.11.18 matsuball 【最高の抑え投手】プロ野球史上最強のストッパーランキング【絶対的守護神】