禁煙外来 成功率 1年後
1980年自治医科大学卒業。労働衛生コンサルタント、日本公衆衛生学会認定専門家、厚生科学審議会専門委員、日本学術会議連携会員。専門は予防医学、健康教育、公衆衛生学。研究テーマはたばこ対策とNCD(生活習慣病)対策。厚労科研研究班代表者として、たばこ政策研究に従事。研究成果をもとに禁煙治療の保険適用、たばこ価格政策、健康日本21における喫煙の数値目標の設定、特定健診における禁煙支援の強化等の政策実現に貢献。 関連キーワード関連記事一覧カテゴリ一覧〒100-8916 東京都千代田区霞ヶ関1-2-2 タバコをやめたくてもやめられないという人も多いが、病院のサポートを受けながら禁煙を目指すという方法もある。福島市のしぎはらクリニックには、年間およそ30人が禁煙外来を訪れる。 福島テレビ・海野光晴記者の喫煙歴は5年。1日に吸うタバコの本数は、15本前後。 禁煙の効果 » 長年タバコを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。また禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できるので、病気を持った方が禁煙することも大切です。つまり病気の予防だけでなく一病息災においてもまず取り組むべき課題です。 禁煙外来により服用する薬(チャンピックス)を製造しているファイザー社によると禁煙外来を12週間完走した人の禁煙外来開始から約1年後の成功率約50%らしいです。(下記リンク参照) 禁煙治療を受けた回数と禁煙成功率の関係 タバコをやめて1年。 劇的に世界が変わりました! とまでは言えるかわかりませんが、禁煙メリットは確かに実感しています。 この記事を書いている恭平 a.k.a こども社長( @kyoopees )は2017年11月、 それまで10年以上吸い続けたタバコを辞めました。 そして2018年11月、禁煙1年達成しました! 今から約1年前、当サイトで「禁煙外来に行ってみたらこうだった」という記事を公開した。 タイトル通りの内容で、すなわち、そこから私の禁煙ロードがスタートしたということ。あれから1年、現在どうなっているのかについて報告したい。 ​ ごく普通のオヤジによる「挑戦」の記録ワタシは禁煙外来について、大きな誤解をしておりました。その「誤解」さえなければ、もっと早く禁煙に挑んでいたのになぁ、もったいことしたなぁと思います。それは、禁煙外来(保険適用)は、生涯に1度しか受けることができない、という誤解です。スモーカーだった頃は禁煙に興味関心ナシでしたので、このようなテキトーな思い込みでもって禁煙外来というものを把握しておりました。ワタシのなかで禁煙外来は「ここぞ」というときのファイナル・ウェポンとして位置づけられていたのです。目次見出しのとおりです。以下の条件を満たせば、何度でも禁煙外来を保険適用で受けることができるようです。 初診日から1年を経過していれば、保険適用で再受診OK※1年を経過していない場合、完全自己負担 この条件は、禁煙外来の受診中に知ったのですが、「何度でもトライ可能」をもっと早く知っていれば・・・と少しだけ自分の無知を悔やみました。なぜなら、禁煙に成功する・失敗するにかかわらず、禁煙外来を受診すること自体に高い経済効果を期待することができるからです。以前の記事「多くの喫煙者は、禁煙外来の受診により程度の差こそあれ喫煙にブレーキがかかり、短期的には喫煙本数が減ると思われます。つまり、A:通常の1ヶ月のタバコ代B:禁煙外来1ヶ月分の治療費+禁煙外来失敗により発生するタバコ代単純に上記AとBを比較して、Bの方が低ければ禁煙に失敗しても経済効果はプラスです。例えば、2016年現在1箱460円のセブンスターを毎日1箱吸う人が、禁煙外来によって喫煙本数が通常の半分になった場合A:460円×30日=13,800円B:6,900円(タバコ代半分)+7,000円(禁煙外来)=13,900円上記のケースでは100円のちょいマイナス。仮に禁煙外来受診により月あたりのタバコ代が通常の半分を下回れば、その分だけ節約成功、小遣い増加です。まぁスモーカーが喫煙量を半分以下にするのって決して簡単じゃないんですけど。スケールの小さな話ですが、短期的な小遣い稼ぎの手段として禁煙外来は機能しうるということです。禁煙に失敗し元の喫煙ライフに戻ったとしても、禁煙外来により浮いたタバコ代は手元に残るのです。あら素晴らしい。万が一禁煙に成功した場合のビッグな経済効果を夢見つつ、短期的な小銭獲得を追求する・・・・悪くないチャレンジだと思いませんか?もちろん、リターンが最も大きいのは禁煙外来など利用せず、自力・根性での禁煙です。ただしこれは相当に困難なミッション。経験がある方ならよーく分かると思いますが、自力・根性による禁煙は、半日でもしんどいです。(ワタシは2時間でもしんどかったです)一方、禁煙外来は失敗した場合、治療代をどぶに捨てたも同然です。「宝くじでも買うべきだった」と多くの人が思うでしょう。が、果たしてそうでしょうか?禁煙外来により服用する薬(チャンピックス)を製造しているファイザー社によると禁煙外来を12週間完走した人の禁煙外来開始から約1年後の成功率約50%らしいです。(下記リンク参照)上記数値の感じ方は人それぞれだと思いますが・・・・ちなみに宝くじの期待値は約50%。1万円がもれなく5000円に化ける自力要素皆無の超ぼったくりゲームです。禁煙外来はどうでしょう。自力要素満載、現実的に勝利を狙える、チャレンジする価値のあるゲームですよね。素晴らしい。毎年、宝くじを2万円以上購入している喫煙者は、直ちに其れを禁煙外来の費用にまわすべきです。高確率でお金が増えます。 ワタシの持論「夢への投資、宝くじより禁煙外来」 公益社団法人 地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター センター長 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト長年タバコを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。また禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できるので、病気を持った方が禁煙することも大切です。つまり病気の予防だけでなく一病息災においてもまず取り組むべき課題です。長年タバコを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。1990年に出版されたもちろん禁煙による健康改善は若年で禁煙するほど効果がありますが、何歳であっても遅すぎることはありません。30歳までに禁煙すれば、元々喫煙しなかった人と同様の余命が期待できることや、50歳で禁煙しても6年長くなることがわかっています。また禁煙は病気の有無を問わず、健康改善効果が期待できるので、病気を持った方が禁煙することも大切です。つまり病気の予防だけでなく、健康日本21《第2次》において重視されている項目である重症化予防(二次予防)においてもまず取り組むべき課題となっています。禁煙すると24時間で心臓発作のリスクの低下がみられますが、その後比較的早期にみられる健康改善には、せきやたんなどの呼吸器症状やインフルエンザなど呼吸器感染症にかかる危険が低下することがあげられます(図さらに禁煙後1年たつと肺機能が改善し、禁煙2-4年後にはそのほか禁煙すると顔色や胃の調子が良くなったり目覚めがさわやかになるなど、日常生活の中で実感できる色々な効果があります。禁煙すると家族から喜ばれたり、何事にも自信がついたりすることも禁煙に成功された方々の体験からわかっています。 5.禁煙外来受診者の禁煙成功率は保険診療で約 50%と高かった。自由診療では追跡率が低く、 禁煙成功を確認できたのは12%にとどまった。 6.保険診療者での傾向 1)受診者数、追跡率、禁煙成功率全 … そんな成功率の高い禁煙外来ですが、気になるのは約3割の人が禁煙外来を受診して、禁煙に失敗している。 ってことです。 当然のことながら、自力で禁煙しようが、禁煙外来を受診しようが、本人にタバコをやめる気がなければ、やめられるものもやめられません。 毎年非常に多くの方が禁煙を決意し実行に移しますが、1年後に禁煙できている人はわずか7%程度という統計結果がでています。なぜこんなに禁煙に成功しないのかということを事例を交えながら理由を分析していきます。